IHヒーター
ビルトイン型IHクッキングヒーターでよく見られる不具合や故障、対策をメーカー別に解説!パナソニック、三菱、日立それぞれエラーコード別に対応策をお伝えするとともに、IHクッキングヒーターを長持ちさせるコツや買い替えるかどうかの判断基準も解説。
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この記事の目次
一般的にIHクッキングヒーターの製品寿命は10年程度と言われています。当然ながら私たち人間同様に寿命に近づくとあちらこちらにトラブルの発生頻度が多くなってきます。IHクッキングヒーターのトラブルで認識しておくべきことは、発生した不具合が自力で復旧可能なものか、或は専門業者による修理が必要なエラーなのかの見極めです。
今回はビルトイン型IHクッキングヒーター全体で起こりやすい不具合や故障の症状に関してお伝えしますので今後の参考になさってくださいね。
下記に記した各不具合の症状はメーカーによく問い合わせがある内容です。具体的な症状と対応策を十分に理解した上で慌てずに対処したいものですね。
この症状には2つのケースがあります。IHヒーターを使うとIH専用ブレーカーが落ちる場合と他のブレーカーが落ちる場合です。IHヒーターを使用すると専用ブレーカーが落ちる場合は電気容量が大きく、同時に使用していた他の家電品のスイッチを切ってもまたすぐにブレーカーが落ちてしまうようなケースではIHヒーター自体に不具合がある可能性がありますから修理が必要となるでしょう。
一方で他のブレーカーが落ちてしまうような場合は、ブレーカーの容量をオーバーしたか漏電の恐れがあります。もしIHヒーターと他の家電製品の同時使用をストップしたらブレーカーが落ちないのであれば、これは単に電力の使用オーバーということになります。頻繁にブレーカーが落ちるようであればIHヒーターの総消費電力の設定を少し下げるか、ブレーカーの設定容量を大きくする必要があります。
これは故障ではありません。安全の為に「切り忘れ防止機能」が作動した為です。長時間に渡って煮込み調理をする場合には「切タイマー」を使用するようにしましょう。
これも故障ではありません。調理の終了後もIHヒーターのトッププレートやオーブンの庫内は、まだ高温ですから誤って触れて火傷などをしないように安全確保の意味でしばらくの間「高温注意」のメッセージは消えないようになっています。
IHヒーターでは従来のガスコンロと異なり鍋底の金属面自体を発熱させるので、余熱を十分に行わずにいきなり高火力で加熱したりすると焼きムラが生じやすくなります。特に口径が小さい鍋やフライパンを使用すると加熱ムラが発生しやすいのでご注意ください。
この場合には可能性としてIHヒーター本体内部の制御基板のヒューズが断線しているケースがあります。その場合には制御基板ごと交換しなければいけないので修理依頼が必要です。
これは鍋の形や種類によって振動する為に発生する音で故障ではありません。音を低減させるには火力の大きさを調節したり、鍋の置く位置を変えたり、水の分量や食材の投入量を変えてトライしてみてください。
調理は終了しても本体はまだ高温のままですから触れると危険です。本体内部では冷却用のファンが回転しており、その作動音ですから故障ではありません。
心配することはありません。温度調節をしている最中であり故障ではありません。
日頃からグリル庫内の手入れなどをこまめにしていないと長期間付着していた油の劣化などのよりIHヒーターの電源が入らない場合があります。その場合には空焼きなどで庫内に付着した油分を焼き切るようにしてください。
このケースでは以下の3つの原因が考えられます。
フィルターの目詰まりを検知。排気パネルや吸気口カバーを塞いだり、ホコリが溜まっていたりしていれば清掃してください。
トッププレート操作部の異常を検知。トッププレートの操作部に物や水滴が付着していたり吹きこぼれがあったりすれば取り除いてください。
*上記の場合は原因が除去されると自動的に再加熱をスタートします。
空焼き自動OFF:約15分間空焼きしなかったか?鍋の中に調理する食材を入れてから再度ボタン操作してください。
トッププレート高温自動OFF:トッププレートが高温の時に自動湯沸かしを作動させなかったか?
揚げ物不適鍋自動OFF:鍋の材質や種類、底の形状などによっては加熱できないものがあります。また800グラムを超える大量の油を入れなかったか?
揚げ物鍋ずれ自動OFF:鍋がずれていないか?800グラム以上の油を入れていないか?「予熱」の表示がされている時に食材を入れていないか?
*対処できれば再度ボタン操作して予熱開始できます。
グリル高温自動OFF:調理物から発火してグリル庫内の温度が異常上昇していないか?その際にはまず電源スイッチを切って排気パネルを濡れタオルで塞いでブレーカーを切ってください。火が消えるまで扉は閉めておきます。
お手入れ異常自動OFF:グリル内に水がこぼれていないか?庫内が冷めてから拭き取りしてください。グリル皿を入れたまま「お手入れ」機能をONにしたか?
Hの後に2桁の数字表示:故障ですから電源スイッチとブレーカーを切って修理を依頼して下さい。
Uから始まるエラーコードは間違った使い方をした時に表示される場合があります。エラーが出ると加熱は止まりますが故障ではありません。
空焼き検知:鍋を空焼きしたり予熱し過ぎていないか?予熱をする場合は少し火力を弱めて行うようにして本体が必ず冷えてから使用して下さい。
本体内部温度上昇:本体の内部温度が異常に上昇しています。排気口が塞がれていないことを確認して本体が冷えてから再度使用するようにします。
これらの表示が出た時は故障の可能性があります。本体内部に何らかの異常が発生したか、または安全装置が作動した可能性があります。対処法としては本体の電源スイッチと専用ブレーカーを切って本体が冷えてから再度ブレーカーと電源スイッチを入れてください。表示が消えれば問題なしですから継続して使用できます。
しかし再度同じエラーが表示される場合は使用を中止してブレーカーを切って修理を依頼して下さい。
中央ヒーターロックが設定されているので中央ヒーターが使用できませんが故障ではありません。ヒーターロックを解除してください。
チャイルドロックが設定されているのでヒーターが使用できませんが故障ではありません。ロックを解除してください。
使うたびに拭くように習慣付けて吹きこぼれなどを放置しないこと。吹きこぼれは内部の基板にダメージを与える恐れがあります。
ヒーター部には鍋やフライパン以外のものは置かないようにする。万一、トッププレートが傷付くと内部に水が侵入して故障原因になります。
これはグリルにこびり付いた油分を焼き切ってグリルの劣化防止に効果的です。空焼きのやり方は下記の通りです。
(空焼きの手順は機種によって異なるので取扱説明書を参照ください)
IHに対応していない調理器具は絶対に使用してはいけません。IH非対応の調理器具を使用すると故障の原因になる場合があります。
IHクッキングヒーターの製品寿命は10年程度とされていますが、使用年数が寿命に近づいてくると不具合の発生も多くなってきます。そこで悩ましいのが修理すべきか思い切って買い替えるべきかでしょう。一応の目安として下記の内容を参考になさってください。
IHクッキングヒーターの買い替えの判断材料はやはり使用年数でしょう。購入してから8年以上経過しているIHヒーターではメーカーサイドで補修部品がない恐れがあります。また古いIHヒーターを修理してもその後に長く使用できるという保証もありませんから買い替えが無難な選択になるのではないでしょうか。
今回はIHクッキングヒーター全般に見られる不具合の症状及び対処法、またパナソニック、日立、三菱電機の各メーカーごとのエラーコードとその内容などに関して解説致しました。平均的な製品寿命以上にIHクッキングヒーターを長持ちさせて、良いパフォーマンスを存分に発揮させる為には、日頃からのお手入れが非常に大切になってきます。
再確認の意味も兼ねて製品の取扱説明書を精読して是非、適切な使用法やお手入れの仕方などを十分に把握するようにしてください。そうすることで万一の時でも慌てることなく対応することができるでしょう。