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エコキュート

欠点あり!2020年最新版エコキュートのメリットとデメリット

エコキュートの欠点ご存知ですか?電気の力を使ってお湯を沸かすエコキュート。光熱費が削減できる事はご存知かもしれませんが、人によっては損することも?エコキュートのメリットだけではなく、様々なデメリットもご紹介。

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この記事の目次

エコキュートは文字通り「エコな給湯」を実現するという意味で開発された商品です。
2001年の発売開始から現在までに約500万台以上が販売されたヒット商品なのです。
正式には「自然冷媒ヒートポンプ給湯器」と呼ばれるもので、「エコキュート」は一般の消費者に広く認知・普及させる為につけられた愛称です。

エコキュートは貯湯ユニット(お湯を貯蔵しておくタンク)とヒートポンプユニットの2つのユニットで構成されています。ヒートポンプは、その外観がエアコンの室外機によく似ているだけでなく仕組み自体もエアコンと類似していると言えるでしょう。

エアコンの場合はヒートポンプの役目をする室外機で室内と室外の間で冷暖房を行うのですが、エコキュートは、それをお湯に使っている訳ですね。
要するにヒートポンプを利用して屋外の空気から熱を集めて、その熱を利用することで貯湯タンクにお湯を貯める仕組みです。

エコキュートのデメリット

エコキュート購入の初期コストがガス給湯器等より高い!

設置後の電気料金などランニングコストは非常に安くなるメリットは間違いなくある商品なのですが、購入の初期費用にコストが必要になります。

一般的にガス料金の約8割が給湯で占められているとされるので、大家族で日々のお湯の使用量が多い家庭の場合は大きな経済メリットの恩恵を受けられますが、逆に少人数所帯で余り使用するお湯の量が多くない家庭は、余りメリットが出ない場合があるのでお住まいの家族が少ないくコストが気になる場合は検討がひつようかもしれません。

また、エコキュートの設置をネット通販等で購入することで、量販店、リフォーム会社、訪問販売などで購入するのに比べて大幅にコストを削減できる場合がありますので、ご検討の際はインターネットでの購入をオススメします。

深夜にヒートポンプから出る騒音が心配!

エコキュートは深夜の電気料金が安い時間帯の電気でお湯を沸かすので、隣近所が寝静まっている真夜中に稼働する訳です。
エコキュート設置の際に隣家の寝室との距離なども充分に考慮しながら、慎重に設置場所を決めることが大切です。更に設置前後に近隣に説明して根回ししておくことで、後々の騒音に関する近隣トラブルを未然に防げる場合もあります。

エアコンの室外機のような「ヒートポンプ」から出る騒音は、実際には低周波音なので人間の耳には聞こえにくいのですが、個人差が大きくて平気な人がいる反面、ノイローゼになったり体調を崩す人も出るなど大きな社会問題になっています。ですから、設置の際は防音対策をしっかりと打ち合わせて設置場所を決めることが必要ですね。

防音のためのグッツもありますので、騒音が気になる方は導入してみてはいかがでしょうか

関連エコキュートの騒音で苦情?事前の確認と設置後の音を防ぐ対策

通常以上に使うとお湯切れを起こす心配がある

エコキュートは安価な深夜電力を活用してお湯を沸かし、貯水タンクに熱湯の状態でストックしているので、タンクのお湯を使い切って空っぽにすると次に沸かすまで時間が掛かりお湯が使えない状態になってしまいます。
特に年末年始やゴールデンウィーク、お盆休みなど親族や家族が泊まりに来たりして急に使用する湯量が増加した場合などがそれに該当します。

エコキュートの利用者の声で多いのが湯切れに対する不満です。日常的に湯切れするような場合は、家庭のお湯の必要量を実際よりも少なく見積もって、本当に必要な容量よりもワンサイズ小さいタイプの商品を購入してしまったかも知れませんね?

そのような失敗を防ぐ為にも、事前に家族構成や将来的な家族の増減、家族の生活パターン、シャワー派か湯ぶね派かなど細かくチェックして、自分の家族の事情などにピッタリ合致したタイプを選択することが非常に大切ですね。

屋外にエコキュートを設置するスペースが必要になる

ヒートポンプユニット本体と貯水タンクを家の外側に設置するので、その為のスペースを確保しなければなりません。もし充分な広さの設置場所がない場合は導入できない場合もあります。

入浴剤の使用に制限がある

エコキュートの場合、入浴剤の使用は風呂循環ポンプの不具合や配管などの金属腐食の原因となるので使用は望ましくないとされています。
基本的に硫黄、酸、アルカリを含んだ入浴剤は使用できません。特に追い焚き機能があるエコキュートでは、お湯を循環させるので入浴剤の成分で目詰まりを起こすリスクがあるとされています。

特に粉末タイプや白濁している入浴剤は目詰まりを起こしやすいとされている為に使用してはいけません。各メーカーによって使用可能な入浴剤は異なるので一度取扱説明書を確認してみてください。その上で使用可能とされている入浴剤を使用されることをお勧めします。

使用可能とされている入浴剤の一例

「バスロマン」「バスクリン」「きき湯」などはOK。
但し、濁りタイプは不可です。(メーカーにより異なる場合もあるので詳しくはメーカーのホームページをチェックしてみてください)

使用が望ましくない入浴剤の一例(機器が故障する原因となる)

  • 「バスバブル」、石鹸(浴槽内使用)など。
  • 生薬(茎や葉などの固形タイプのもの)
  • ミルク成分配合やとろみ系のもの。
  • 硫黄、酸、塩分、アルカリなどを含んだもの。
エコキュートに望ましくない入浴剤の成分
  • 炭酸ガスなどで発泡するもの
    発泡した泡が配管内に入るとヒートポンプのセンサー等に悪影響があります。
  • 硫黄成分が含まれるもの
    温泉にも含まれる成分ですが配管を傷める恐れがあるので使えません。
  • 塩化ナトリウムを含むもの
    サビの原因となるので使用してはいけません。
  • 炭酸カルシウムを含むもの(濁り湯状にさせる成分)
    石灰成分であり、濁り成分が配管の表面などに付着してしまって定着することで機器に悪影響を及ぼすリスクがあります。
    (体感として入浴後にお肌がサラサラになったり、滑らかになったように感じるものには含まれていることが多いようです。)

入浴剤を購入する際の目安として、箱の裏面の説明に「濁りや白濁タイプ」ではなくて「透明タイプ」との記載があれば使用可能と考えて大丈夫ですね。その際にも含有成分を確認するようにしてください。

またエコキュートは、入浴剤を使用することで使用しないケースと比べて汚れが蓄積すると考えられるので、月に一度程度は配管洗浄をするのが望ましいでしょう。
機器のタイプによっては「自動配管洗浄機能」が装備されている機種もありますので確認してみてください。

エコキュートのメリット

エコキュートは光熱費を大幅削減できる

何と言ってもエコキュートの最大のメリットは他のガス給湯器などを使用する場合と比較して省エネなので光熱費が大幅に節約できることです。
同じ量の水を沸かすのに掛かる電気料金は電気温水器やガス給湯器などを使用する時と比較しても極端なほど安くなります。実際に使用されている方のケースでは7割方安くなったとか、半分になったとか聞いたりします。もちろん各ご家庭の生活パターンや家族構成が異なるので一概には言えませんが、大幅に安くなるのは事実ですね。

年間給湯率(APF)と呼ばれるエコキュートの性能を表す数値があります。
これは一定量の電気から、どれだけの熱をつくれるかという指標なのですが、
年間給湯率(APF)=(1年間につくる熱量)÷(1年間の消費電力量)で計算します。

要するに圧縮の為にコンプレッサーを稼働させたり、ファンを回したりする為に使う電気量に対して、どれだけの熱量が発生するかを示すものです。
エコキュートは一般的にこのAPFの数値が3.0以上になります。これに対して従来の電熱式温水器ではAPFが1程度なので、エコキュートは実に3倍以上ですよね。
いかに効率よく熱がつくれるかが非常によく分かります。コスパがずば抜けて良いのも納得できます!

ガス代が不要になる

エコキュートを導入する場合、多くのご家庭が調理コンロもIHクッキングヒーターに変更し「オール電化」にされます。これによりご家庭でガスを一切使わなくなるので、ガス料金が不要になります。
オール電化専用の電力プランに加入すると今までの光熱費を大幅に削減できる他、電気+ガスだった光熱費を、電気に一本化することで、家計の流れも見やすく光熱費の節約も電気の事だけ考えればいいので楽になります。また、お使いの電力会社によっては、使用料金に合わせてもらえるポイントも一本化出来るので、ポイント引き換えでもらえる物の幅も広がります。

ガスによる火事の心配がない

ガスを燃やして炎でお湯を沸かすガス給湯器と比べて、電気と空気の力でお湯を沸かすエコキュートは炎を使っていない分、火事のリスクを減らすことが出来ます。また、エコキュートを導入する場合、多くのご家庭が調理コンロもIHクッキングヒーターに変更し「オール電化」にされます。これによりキッチンでも炎を使うことがありませんので、小さなお子様やお年寄りなど、火を使うのが少し心配な方がいらっしゃるご家庭ではガスと比較して火事のリスクは低く、安心して生活頂けます。

一酸化炭素中毒の心配も無し

古くなったガス給湯器などは不完全燃焼によって「一酸化炭素中毒」、中には命を落としてしまうケースも耳にされた事があると思います。もちろん、使用ルールを守り換気をする事で防ぐことが出来るトラブルではありますが、エコキュートでは「燃やして湯を沸かす」という事がありませんので、「一酸化炭素中毒」のリスクそのものがありませんので、安心してお使いいただけます。

エコキュートはCO2削減で環境に優しい

日本が現在置かれているエネルギー事情を考えた時に、エネルギー自給率の引き上げや地球温暖化対策の観点からも再生可能エネルギーの普及は非常に重要なテーマです。日本国内でのエネルギー自給率を上げようとすれば方法は2つあります。

国内でエネルギーを新たに生み出す(創エネ)か、あるいは逆にエネルギー消費を減らす(省エネ)か? 一般家庭の家計と似ていますね?この点で言えば、エコキュートは再生可能エネルギー(創エネ)でありながら、同時にその機能から(省エネ)とも呼ぶことができる非常にユニークな商品と言えるのではないでしょうか?
またガスなど何かを燃やしてお湯を沸かす給湯設備とは違い、電気と空気の力でお湯を沸かすエコキュートはCO2排出量も大幅に削減でき、温暖化防止に役立ちます。

災害などの非常時にタンクのお湯(水)が使用できる

エコキュートは、貯湯タンクとよばれる、沸かしたお湯を貯めるタンクがあります。従って自然災害などの非常時の断水などのケースでは生活用水として、そのお湯(水)を利用することが可能です。災害時に一番困るのは断水で水が使えないことだと言われます。常時、万一の場合に備えて貯水があるというのは防災面でも非常に心強いことですよね?
タンクには非常用取水栓が装備されておりポリタンクやバケツなどに水が取り出せます。

大地震などの自然震災の後は水や電気、ガスなどのライフラインが何日も止まってしまいますね。これまでの平均では電気が約4日で復旧するのに対して、水道の場合は約1週間も掛かっています。

例えば家族が5人として、1日の飲み水だけでも約10リットルもの水が必要とされており、仮に水道の復旧までに1週間かかれば飲み水だけで70リットルが必要になります。自宅に非常用として2リットルのペットボトルの飲料水を35本もストックしている方は珍しいではないでしょうか?

もちろん水は飲料用だけではなく、洗濯や風呂、トイレなどにも必要なので飲料用水の何倍もの大量の水が必要となります。
その点エコキュートなら小型の貯湯タンクの場合でも約180リットルの水が常時ストックできています。更に停電時にも非常用水栓からお湯(水)が取り出せます。
※エコキュートの水を飲用で使用する場合は煮沸が必要です。

電気は災害時の復旧が早い

私達の生活で、必要な「電気」「水道」「ガス」。これらのライフラインの復旧に過去どれくらいの日数を要したか調べてみました。

電気は、熊本地震では1週間、東日本大震災では1週間
水道は、熊本地震では1週間、東日本大震災では3週間
ガスは、熊本地震では2週間、東日本大震災では5週間

ガスは復旧までの時間が他のライフラインより時間がかかることが多く、エコキュートや電気温水器といった電気の力でお湯を沸かす給湯設備の方が比較的早くお湯を使えるというデータになっています。

エコキュートの「メリット」「デメリット」まとめ

結論としてエコキュートの場合はガスや電気の温水器と比べて毎月発生する電気料金自体は圧倒的に安くなります。一般的な電気温水器を使用した際の1カ月の電気代は3,000円程度と言われますが、エコキュートの場合は1,000円程度ですから何と3分の1で済む計算になります。

エコキュートにも、導入コストといったいくつかのデメリットもありますが、それらを考慮しても尚、購入を検討したい魅力のある商品であると思います。コストメリットを充分に享受するには大所帯で毎日のお湯の使用量が多いなど一定の条件があると思いますが、あなたのご家庭がもしそれに合致して有利と思われるなら是非この機会に購入を検討してみられては如何でしょうか?

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