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エコキュート

突然の故障を避けるには?エコキュートのメンテナンスを徹底解説

エコキュートの寿命を縮めないためにはどんなメンテナンスをすべきなのかを徹底解説!メンテナンスを怠るとどうなってしまうのかを解説するとともに、具体的にどの部分をどんな方法でメンテナンスすればよいのかを、頻度の話や注意点も交えながら詳しく解説。

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この記事の目次

一般的にエコキュートの平均寿命は10年程度と言われています。新規導入時には本体と据え付け工事などで非常に高価な買い物となりますから、できれば1年でも2年でも長く使用できるに越したことはありませんね。

エコキュートのお湯は、お風呂やキッチンなどで使用することを考えれば1年中ほとんど毎日稼働していると言っても過言ではありません。きちんと日頃のお手入れは実行されていますか?少しの手間を面倒だからと放っておくと突然故障して全然お湯が使えない!ひょっとして、そんな日が来るかもしれませんよ。

そのような緊急事態を未然に防ぐ為には日頃のこまめなメンテナンスが非常に重要になってきます。正しいメンテナンスや使い方を順守していれば平均寿命より4~5年位も長持ちするケースは決して珍しいことではありません。今回は、その具体的な方法などをご紹介しますので、どうぞご参考になさってください。

メンテナンスを全然しなければ、どうなってしまうのか?

エコキュートの貯湯タンクやお風呂配管の中を常時移動している水道水自体はもちろん安全で身体に悪影響を及ぼす懸念などはありませんが、いわゆる「純水」ではないので様々な不純物が含まれています。「純水」はバクテリアが発生しやすいという難点があります。また一切の不純物を含まない水は安全であっても決して美味しい水とは言えないのです。その為に水道水には塩素やその他の無害な添加物が含まれている訳です。

水道水には消毒用の塩素の他に4大ミネラルと呼ばれる「カルシウム」「ナトリウム」「カリウム」「マグネシウム」などが含まれています。これら不純物の存在がある為に長期間エコキュートを使用していると貯湯タンクの底に、それら不純物が沈殿物となって溜まるのです。当然、そのタンクからのお湯をお風呂に使用することでフィルターや配管の内部にも悪影響が出てきます。

当初は、なかなかタンク内の汚れなどは実感として気付きませんが、ある日突然にお風呂のお湯に汚い不純物が浮いているのを発見して初めてタンクの清掃が必要と認識されるのかも知れませんね。ひょっとすると、その汚れたお湯で食器を洗っているかも知れませんよ!考えただけでもゾッとしますね。

またフィルターが不純物の汚れで詰まったりすると、通常以上に追い焚きに余分な時間が掛かってしまい電気代が高くなります。更に追い焚きができなくなってしまうようなリスクもありますからフィルターのチェックは頻繁に行う習慣を付けましょう。

貯湯タンクのメンテナンスを長期間、何年も放置していると場合によってはお湯が臭くなることがあります。例えば貯湯タンクのドレン配管が一般の生活排水用の配管と繋がっているようなケースでは、そこを通じてタンク内の水に臭いが付いてしまうことがあります。更にエコキュートを非常に長期間使用していなかったようなケースでは、貯湯タンク内の水自体が腐敗してしまっている可能性があり、悪臭の原因となる可能性もあります。

そのような場合は、一旦タンク内の水を全量排水してしまってから再稼働させるようにしてください。

メンテナンスを実施すべき部分とその具体的な方法は?

では実際にどんな箇所に注意して手入れを行えばよいのでしょうか?具体的なやり方と共に説明しますから是非覚えてご家庭で実践して頂くようにお願い致します。

1)浴槽フィルター

このフィルター掃除は極めて簡単ですから、できれば毎回のお風呂の度にこまめに掃除すればどうでしょう。浴槽のフィルターを取り外して古い歯ブラシなどで水垢などの汚れを取り去り目詰まりの原因を除去してから水洗いするだけです。非常に短時間で終わりますから苦になりません。

2)お風呂の配管

エコキュートと浴槽は、お風呂配管で繋がっています。お風呂やキッチンでお湯を使用中の時は、パイプ内をお湯が高速で流れていますから汚れにくいのですが、停止している時に汚れが付きやすくなります。ですから半年に1回は洗浄剤を使用して目に見えない配管の内部をきれいに掃除するように努めてください。尚、メーカーによっては洗浄剤を指定されている場合もありますから、取扱説明書を参照の上で指示に従ってください。

3)ヒートポンプの空気抜き

エコキュートの心臓部であるヒートポンプユニットを正常な状態で少しでも長く使用する為には、空気抜きメンテナンスがとても大切です。望ましい手入れの頻度としては年間で2~3回とされています。実際のやり方は非常に簡単で時間も掛かりませんから気軽に実施できます。具体的な実施方法は以下の通りです。

  • ヒートポンプユニットの水抜き栓をすべて開放します。
  • 水抜き栓は抜いてしまわずに、その状態でヒートポンプから水が1分間以上出てくることを確認できたら、全部の水抜き栓を閉じて完了です。

手順としては面倒なことはなく極めて簡単ですが、メーカーや機種の違いによっては少し手順が異なるような場合もあるので念の為メーカーの取扱説明書で再確認をお願いします。

4)貯湯タンクの水抜き

一般的な貯湯タンクの水抜きの方法は次の通りです。これもメーカーによって違うケースがあるので実施前にはメーカーのマニュアルを確認してみてください。

  1. まず漏電遮断機をOFFにします。
  2. 給水配管の専用止水栓を閉じます。これはタンク内の給水を停止する為です。
  3. 次に逃がし弁レバーを開放します。これは空気を入れてタンク内部が真空になることを防止する為の措置です。
  4. 排水で汚れを流し去る為に排水栓を2分間以上開放します。
  5. 汚水などが流れ終わったら、逃がし弁レバーを閉じて漏電遮断機をONにします。
  6. その後に排水栓を閉じるようにします。
  7. 給水配管専用止水栓を開放して貯湯タンク内が満タンになるまで給水します。
  8. 溢れた水は排水口から出てきますから、それを確認してから逃がし弁レバーを閉めます。
  9. 漏電遮断機をONにする。
  10. 最後にお湯が出ることを確認して作業は終了です。

この作業の実施頻度は年に2~3回ですが、単に排水栓を開放して数分程度の水抜きメンテナンスを実施することで不具合の発生も減って結果的に製品寿命が延びると思います。但し、寒い冬場の水抜きは非常に辛くて負担が大きいので冬以外の季節にできるように予定を組んでみてください。

5)逃がし弁の点検作業

貯湯タンクユニットで沸き上げする時にタンク内部の膨張水を外部に排出してタンク内が必要以上の高圧になるのを未然に防ぐのが逃がし弁の本来の役割です。この逃がし弁のメンテナンスも簡単ですぐに完了しますから是非覚えてください。まず逃がし弁のレバーを上げて排水口からお湯や水が正常に排水されることをチェックできたら、逃がし弁レバーを元に戻して作業は終了です。この作業も開始前にはメーカーの取扱説明書を念の為に確認してください。メーカーによって工程が違う場合もありますから。

6)漏電遮断機の点検作業

漏電遮断機は文字通り、万一漏電が発生した時に電気を遮断する機能があります。これが正常に働くかどうかをチェックします。具体的なやり方としては、操作窓を開けてその中の「テストボタン」を押します。この時に「ON」になっているスイッチが「OFF」にちゃんと切り替われば正常で問題ありません。あとはスイッチを再度「ON」に戻して操作窓を閉めて点検は終了です。

7)お風呂の配管清掃の具体的な方法は?

  1. 浴槽に水を溜めます。
  2. 洗浄剤(酸素系洗剤)を中に投入します。酸素系洗剤は除菌効果があって皮脂汚れなども除去してくれるスグレモノです。また逆に成分に硫黄や酸、アルカリを含んだ洗浄剤は配管を傷める要因となる場合があるので絶対に使用しないようにしてください。
  3. 洗浄ボタンを押して1時間程度、配管の中で洗浄水をグルグルと循環させます。それから新しい水に入れ替えて、すすぎの為に30分ほど中の水を循環させた後で排水します。その後は浴槽内を清掃して完了です。

お風呂の追い焚き配管の洗浄方法には「自動洗浄」と「循環洗浄」があります。

自動洗浄(搭載している機種のみ)

お風呂の自動運転が終了した後に、浴槽内の残り湯を排水する際に配管内に残っている温水を水道水で流しながら配管内を自動洗浄することが可能です。毎回の配管内の汚れを予防する為にも「自動洗浄」の設定にセットしておくことがおススメです。

循環洗浄

循環洗浄の具体的な方法は上記に記載した通りですが、推奨洗浄剤はジョンソン㈱の「ジャバ1つ穴用」です。他の洗浄剤を使用する場合は使用成分に注意するようにしてください。ジョンソン㈱の「ジャバ1つ穴用」は、浴槽の配管などに潜んでいる大腸菌やブドウ球菌などを99%除菌するとされています。また様々なタイプの浴槽に使用が可能です。(1つ穴タイプの配管、ジェット機能付きの配管、追い焚きとジェット機能のある配管、24時間風呂の配管など)その為、使い勝手がよく便利です。

8)配管の水漏れ及び保温材破損のチェック

配管の水漏れや保温材の破損した部分がないかどうか年に2~3回程度は点検してください。破損している場合には配管が冬場に凍結して配管自体が破損することがあります。保温材の点検などは冬が来る前に行うことが重要です。またマンションなどの中・高層の集合住宅では、万一水漏れなどが発生した場合に下層階に影響する恐れがありますから厳重な注意が必要になります。

エコキュートの製品寿命を長く延ばす為にすべき事柄

  1. 旅行その他で長期に渡って家を留守にするような場合は、エコキュートは当然使用しないので電源をOFFにしておきましょう。
  2. もし1カ月以上も不在にするようなケースでは、貯湯タンク内のお湯も完全に排水してしまってタンク内を空っぽにしておきます。
  3. エコキュートの作業効率が悪くなるので、ヒートポンプユニットの吸込み口や吹き出し口の周りには余計な荷物などを置いて塞がないように注意してください。

入浴剤を使用する際には指定されている製品を!

各メーカーが推奨する入浴剤は取扱説明書の中に詳細が記載されていますから、それ以外の製品は使用しないようにしてください。場合によっては故障や不具合発生の原因となって結的にエコキュートの製品寿命を縮めることになりかねませんから十分に注意する必要があります。

今回、ご紹介した「フィルターの掃除」や「風呂配管の洗浄」、「ヒートポンプの空気抜き」「貯湯タンクの水抜き」に加えて「逃がし弁の点検作業」などは慣れれば比較的簡単にできるメンテナンス内容のものばかりです。面倒がらずに年に数回だけ、こまめに実践することで平均寿命10年程度のエコキュートを15年位にまで延長することも十分可能になります。

また結果的に余分な故障の修理代金の節約にも繋がると思えば実行しない理由はありませんね。是非、今日からでもカレンダーに実施予定日を記入してみてください。

おわりに

エコキュートには「自動洗浄機能」が付いている機種が多くなっており、その意味では文字通り自分で自動的にメンテナンスを実行するようにはなっています。しかし新品当時のような高い性能をいつまでも維持して満足のいくパフォーマンスをこの先も期待するのであれば、日頃のこまめなお手入れが欠かせません。これは非常に大切なことです。

尚、私たちが実施できるメンテナンスには頻度的に頻繁に行うべきものと年に数回だけ実施すれば良いものがあります。お手入れが必要となる代表的な箇所は配管や浴槽フィルターの掃除、貯湯タンクの水抜き、また配管、漏電遮断機、逃がし弁などの点検作業等があります。これらの箇所のメンテナンスや手入れは慣れない最初のうちは、メーカーの取扱説明書を見ながら慎重にヒヤヒヤしながらの作業かも知れませんが、何回か経験するうちに完全に慣れてしまいます。そうすれば機器の異常や不具合なども早期に発見できるようになるでしょう。

そのような小さな努力の積み重ねが、あなたのエコキュートの製品寿命を大きく延ばすことになるのです。家族みんなで力を合わせて取り組んでみてください。