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四変テック製の電気温水器によく見られる故障とエラーコード

四変テック製の電気温水器でよくある不具合や故障について、症状や考えられる原因、対処方法などを解説!修理を依頼したほうがよいケースや「A01」「Er01」といった各種エラーコードの内容・原因・処置方法から日頃のお手入れについてまで詳しく解説!

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この記事の目次

四変テック㈱は香川県で四国電力のグループ会社として昭和21年に設立された「変圧器」や「配電盤」などの電気設備や「電気温水器」などの設計・製造を行っているメーカーです。

今回は四変テック製の電気温水器に関して、よく見られる故障や不具合発生の際にリモコン上に表示されるエラーコードの内容などについて解説致しますので今後の参考になさってください。更に製品寿命を延ばす為に不可欠なお手入れ方法なども具体的に分かりやすく説明しますから是非ご家庭でも実行してみてください。

よくある電気温水器の不具合や故障の症状とその対策

電気温水器の製品寿命は一般的に10~15年程度とされており、使用開始してから10年が経過した頃から不具合の発生頻度が高くなってくるのが普通です。

但し電気温水器で注意すべき点として、何らかの不具合が発生した時に本当に専門業者による点検・修理が必要な場合と故障に見えても実際には一時的な不具合で修理の必要がないケースがありますから注意して判別しなければいけません。

下記の事例は本当に故障の症状で、業者による点検・修理が必要となるものです。

貯湯タンクの下が常に濡れている

考えられる要因

  • 貯湯タンク自体の腐食による水濡れ
  • 給水配管の腐食による水濡れなど

水やお湯が全然出てこない

考えられる要因

  • 電気温水器本体の故障
  • 給湯配管の詰まりなど

お湯の温度が通常よりも低い

考えられる要因

  • タイムスイッチの故障
  • ブレーカーが作動した
  • スイッチがOFFになっている
  • 電気系統の故障など

お湯の中に異物が混入している

考えられる要因

  • 貯湯タンクか配管が腐食している

普段よりも湯切れが早い

考えられる要因

  • 安全弁が故障している
  • ブレーカーが作動した
  • スイッチがOFFになっているなど

朝でもお湯が沸いていない

考えられる要因

  • 電気温水器本体の故障
  • タイムスイッチの故障
  • 電気系統の不具合
  • スイッチがOFFになっているなど

エラーコードが頻繁に現れる

考えられる要因

  • 電気系統の不具合
  • 電気温水器本体の故障など

上記の事例とは反対に一見すると故障と間違いやすい一時的な不具合のケースが下記の事例です。この場合には修理を依頼する必要はありません。

凍結

症状及び注意点

お湯や水が全く出ません。特に寒冷地に居住されている方は要注意です。

停電

症状及び注意点

お湯が沸かないなどのケースなど当然ながら沸き上げプロセスの途中で停電になると運転が止まります。但し、貯湯タンク内部のお湯は停電中も使用することができます。

断水

症状及び注意点

電気温水器だけではなく、家中の蛇口からも水が出ません。近隣の住宅でも断水であることを確認してください。

お湯切れ

症状及び注意点

単純にお湯の使い過ぎで貯湯タンクが空っぽになってしまったのでお湯が出ない。

止水栓が閉じている

症状及び注意点

お湯が沸いていない。

電源が入っていない

症状及び注意点

電気温水器が全く作動しない。お湯が使用できない。

特に冬場の凍結や断水の場合には故障と勘違いしやすいので注意してください。凍結の恐れがあるケースでは、保温材などを配管パイプに巻きつけて厳しい寒さから守ったり、蛇口から常に少量の水を流したりすることが有効です。

また最近では大型台風の発生や局地的なゲリラ豪雨、地震などの自然災害が多発していますから、急な断水や停電には注意が必要でしょう。

四変テック製の電気温水器のエラーコードが持つ意味とその原因や対策

電気温水器に何らかの不具合が発生するとリモコン上にエラーコードが表示されます。そのエラーコードの内容に関しては、製品取扱説明書に詳細が記載されていますから必要に応じて目を通してください。ここでは一般的なエラーコードとその原因や処置方法などをご紹介しましょう。

A01

内容

湯張り流量異常

原因

流量不足

処置方法

給水元栓の確認
減圧弁のストレイナーの目詰まり改良

A02

内容

ポンプ循環異常

原因

循環流量不足

処置方法

風呂アダプターフィルターの詰まりを確認
風呂配管のつぶれを確認
水流スイッチのゴミ噛みを確認

C23

内容

浴槽栓抜け

原因

湯張り完了後の残水チェック

処置方法

浴槽の栓を確認後再度操作

E00

原因

湯温表示センサーの回路異常

処置方法

湯温表示センサーの抵抗値を確認
回路の断線、短絡を確認

E01

原因

温度検知センサーの回路異常

処置方法

温度検知センサーの抵抗値を確認
回路の断線、短絡を確認

E02

原因

残湯センサー50L部回路の異常

処置方法

残湯センサー50L部の抵抗値を確認
回路の断線、短絡を確認

E03

原因

残湯センサー100L部回路の異常

処置方法

残湯センサー100L部の抵抗値を確認
回路の断線、短絡を確認

E04

原因

残湯センサー150L部の回路異常

処置方法

残湯センサー150L部の抵抗値を確認
回路の断線、短絡を確認

E07

原因

湯量追加検知センサー回路の異常

処置方法

湯量追加検知センサー部の抵抗値を確認
回路の断線・短絡確認

E10

内容

バリエーション異常

原因

機種切替えコネクタ断線

処置方法

機種切替えコネクタ確認

Er01

内容

下部温度センサー異常

原因

タンク下部センサー-30℃、160℃
下部センサーを1秒以上検出

処置方法

温度センサーの点検交換

Er02

内容

上部温度センサー異常

原因

タンク上部センサー-30℃、160℃
上部センサーを1秒以上検出

処置方法

温度センサーの点検交換

Er03

内容

150L部温度センサー異常

原因

タンク150L部センサー-30℃、160℃
150Lセンサーを1秒以上検出

処置方法

温度センサーの点検交換

Er04

内容

給水異常

原因

電源投入後に空焚きを1秒以上検出

処置方法

タンク内満水の確認

Er05

内容

ふろ戻り温度センサーの異常

原因

ふろ戻りセンサー-30℃、160℃
ふろ戻りセンサーが1秒以上検出

処置方法

温度センサーの点検交換

Er06

内容

給湯温度センサー異常

原因

給湯温度センサー-30℃、160℃
給湯温度センサーが1秒以上検出

処置方法

温度センサーの点検交換

Er08

内容

タンク異常高温

原因

タンク上部センサーが100℃以上を検出

処置方法

タンク内の満水確認
タンク内の湯温確認
リレーの点検、交換
タンクサーミスタの点検、交換

Er09

内容

17時間以上通電なし

原因

17時間以上ヒーター通電がなかった

処置方法

電力会社のタイムスイッチを点検
電源スイッチ確認「入」にする

Er10

内容

空焚き

原因

ヒーター部温度センサーが15秒間に3℃以上の温度上昇を検出

処置方法

タンク内を満水にする
ヒーター部の温度過昇防止器が作動していないかを確認する(リセットボタンを押す)

Er11

内容

台所リモコン通信異常

原因

台所リモコン~本体の通信が2分以上できなかった

処置方法

リモコンケーブルの確認補修
リモコンの点検交換

Er12

内容

ふろリモコンの通信異常

原因

ふろリモコン~本体の通信が2分以上できなかった

処置方法

リモコンケーブルの確認補修
リモコンの点検交換

Er13

内容

サブリモコンの通信異常

原因

サブリモコン~本体の通信が2分以上できなかった

処置方法

リモコンケーブルの確認補修
リモコンの点検交換

Er14

内容

給湯温度異常

原因

給湯温度センサーと給湯設定温度との差が+5℃以上を3分継続、または+10℃以上を1分継続

処置方法

温度センサーの点検・交換

Er15

内容

ふろ流量異常

原因

ふろ電磁弁「開」の状態で20秒間ふろ流量センサーが流量なしを検出

処置方法

流量センサーの点検、交換

Er17

内容

給湯混合弁ロック

原因

ゼロ点補正不可

処置方法

給湯混合弁の点検、交換

Er18

内容

ふろ電磁弁異常

原因

ふろ電磁弁「閉」状態で20秒間ふろ流量センサーが流量ありを検出

処置方法

ふろ電磁弁の点検、交換

Er23

内容

水流スイッチ異常

原因

ふろ循環ポンプON時に水流スイッチ40秒間OFFを検出

処置方法

ふろ配管経路の異常確認
ふろ循環ポンプの点検、交換

Er24

内容

水位センサー異常

原因

湯張り時、センサー異常検出

処置方法

水位センサーの点検、交換
電装基板の点検交換

Er38

内容

ふろ混合弁ロック

原因

ゼロ点補正不可

処置方法

ふろ混合弁の点検、交換

ご家庭で簡単に実行できる電気温水器の具体的なお手入れ方法は?

ご使用中の電気温水器を少しでも長期間に渡って利用する為には、日頃からのこまめなお手入れが欠かせません。メンテナンスと聞くと面倒くさいと尻込みしてしまうかも知れませんが、下記にご紹介する7項目のお手入れは短時間で終了し非常に簡単なものばかりですから是非取り組んでみてください。

1)浴槽フィルターの掃除

これは週に一度でOKです。お風呂上がりに古い歯ブラシなどでフィルターを水洗いして未然に目詰まりを防止します。フィルターが目詰まりを起こすと最悪の場合、追い焚きができなくなってしまいます。

2)お風呂の給水配管の目視点検

通常、給水配管の接続部分にはゴムやシリコンなどの消耗部品のパッキンがが使われています。当然ながら経年劣化によって水漏れなどを発生させる場合がありますから、時々は異常がないかどうか目視でチェックするようにしてください。

3)電気温水器本体からの水漏れチェック

簡単で手間の掛からない目視チェックです。電気温水器本体が設置されている床面が水で濡れていないかどうか確認するだけです。

4)漏電ブレーカーの作動確認

これは漏電ブレーカーが正常に作動するかどうかの確認です。具体的な作動確認の手順は下記の通りです。

  1. 操作部のフタを開けて電源ランプの点灯中に「テストボタン」を押します。
  2. ブレーカーが「切」になることを確認します。
  3. ブレーカーを「入」にして本体操作部のフタを閉めて完了です。

5)お風呂配管のクリーニング

浴槽と電気温水器の本体は配管で繋がっています。入浴時には配管パイプの内部をお湯が循環する訳ですが、お風呂を使用していない時には不純物などが配管の内部に溜まって汚れが沈着しやすくなるのです。

ご自宅の電気温水器に自動洗浄機能が装備されていれば大丈夫ですが、もしその機能が搭載されていない場合には手動で掃除する必要があります。大体の目安として、半年に一度程度はジャバなどの洗浄液を利用して配管内部のクリーニングをするようにしてください。

6)逃がし弁の点検

この逃がし弁とは万一、給湯器内部の圧力が異常に高くなった場合に減圧して安全を確保する大事な役目を持っています。ですから逃がし弁が故障していると内部が異常な高圧になった場合にも減圧ができず非常に危険です。逃がし弁の点検手順は下記の通りです。

  1. 逃がし弁の点検用のフタ(本体上部)を開けます。
  2. 逃がし弁のレバーを上げます。
  3. 排水管からお湯が流れ出ることを確認します。
  4. 逃がし弁レバーを下げて排水管から出ているお湯が停止するか確認します。もし停止しない場合は、レバーを2~3回上下に動かしてください。
  5. 最後に逃がし弁のフタを閉じて完了です。

7)給湯タンクのクリーニング

長い間電気温水器を使用していると、どうしてもタンク内部に水垢やサビなどの汚れが付着して汚れてしまいます。ですから半年に一度位はタンク内部のクリーニングをするように心掛けてください。下記の作業手順に沿って実行してください。作業自体は非常に簡単で短時間で終了します。

  1. 本体の操作盤のフタを開けて漏電ブレーカーを「切」にします。
  2. 次に止水栓を閉じます。
  3. 逃がし弁レバーを上げます。
  4. 本体内部の排水栓を開けて約2分間排水を行います。
  5. 排水栓を閉じて排水栓点検フタも閉じます。
  6. 止水栓を開放します。
  7. 最後に漏電ブレーカーを「入」にして本体操作部のフタを閉じて完了です。

*この給湯タンク内部のクリーニングは直接タンクの内部を掃除するのではなく水圧によってタンクの底に沈殿している不純物などを洗い流してしまう作業です。

電気温水器と入浴剤は相性が悪いのか?

疲れた体を休めてリラックスする為に、入浴時にお気に入りの入浴剤を使用している方も多いことでしょう。でも誠に残念なことに、電気温水器にとって入浴剤の使用は望ましいことではないのです。

何故なら入浴剤に含まれている成分が配管内部にダメージを与える恐れがある為です。詳細はメーカーの取扱説明書に記載されていますから御一読ください。中でも特に注意すべき入浴剤は下記のとおりです。ほとんどの入浴剤が該当してしまうのではないでしょうか。

それでも入浴剤を使用したい方は、入浴剤成分を含んだお湯が極力配管内を循環しないように入浴中は追い焚き機能を使用しないことをお勧めします。

使用が望ましくない入浴剤のタイプ

  • ゆず・薬草などの固形物を含む入浴剤
  • にごりタイプの入浴剤
  • 炭酸カルシウムを含有している入浴剤
  • ミルク成分を含んだ「とろみ系」の入浴剤
  • アルカリ・酸・塩分・硫黄などを含む入浴剤など。

更に注意すべきポイントは入浴剤だけではありません。常時使用する水の種類も電気温水器にとってリスクとなる可能性があります。いつも水道水を使用しているのであれば問題ありませんが、井戸水や温泉などを使用するのであれば電気温水器の製品寿命を縮めてしまう恐れがあります。

各メーカーも井戸水や温泉利用のケースに対しては品質保証の範囲外としている場合が多いので注意して下さい。

おわりに

今回は四変テックの電気温水器に関して、よく見られる故障や不具合の内容、エラーコードの意味や原因、処置方法などに加えてご自宅で簡単に実行できるお手入れの具体的方法に関しても説明しましたので参考になさってください。

電気温水器は毎日使用する家電製品ですから、故障してしまうと即座に日常の生活に支障を及ぼします。定期的なメンテナンスが製品寿命を延長するカギですから是非、面倒がらずにお手入れを実行するように努めてください。