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日立製の電気温水器でよくある不具合や故障の原因と対策を解説!

日立製の電気温水器を使う上でよくある不具合や故障について、症状や考えられる原因、注意点や対処方法などを徹底解説!「C05」「Er01」といった各エラーコードが表示されたときの内容や要因・処置、控えたほうがよい入浴剤の種類やお手入れ方法も紹介

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この記事の目次

長期間に渡ってご家庭で電気温水器を利用されている方も多くいらっしゃると思います。電気温水器は毎日のように休みなく使用する台所やお風呂に必須の家電製品ですから突然の故障などで使用できなくなると、たちまち日々の生活に大きな支障が生じてしまいますね。

一般的には製品寿命が10~15年程度とされている電気温水器ですが、使用開始してから10年以上が経過すると不具合や故障の発生頻度が高まってきます。

今回は日立の電気温水器に関して、そのような緊急事態の際にも落ち着いて対処できるようにリモコン上に表示されるエラーメッセージの意味や不具合が発生した場合に最初にチェックすべき事柄などを説明しますから、是非とも今後の参考になさってください。

修理が必要な故障かどうかの見極めが大切!

電気温水器には実際には故障ではない一時的な不具合の場合と専門業者による修理が必要なケースがあります。故障と見間違いやすい不具合の症状には下記のようなものがありますが、これらは故障ではありませんから原因が復旧すれば再度使用することが可能になります。

断水

症状

電気温水器だけではなく他の蛇口からも水が出ない。

注意点

隣近所の住宅にも念の為に断水状態であることを確認しましょう。特に近年は異常気象などの影響もあり、局地的にゲリラ豪雨や大型台風の発生頻度も増えてきており断水になるリスクも従来よりも高いので注意が必要です。

停電

症状

普通ならお湯が沸いているはずなのにお湯が沸いていない。

注意点

沸き上げ運転の途中で停電してしまうと自動的に運転は停止します。上記の断水リスク同様に災害時にはこまめな確認が必要になってきます。

凍結

症状

水の供給ができないので当然ながらお湯をわかすことができません。

注意点

特に寒冷地にお住まいの方は要注意です。凍結を未然に防止する為に、配管を布で巻いたり微量の水を出し続けたりするなどの工夫が必要です。

止水栓が閉じている

症状

お湯が沸いていない。

注意点

電気温水器に給水されていない。

お湯切れ

症状

電気温水器のタンク内に貯蔵されているお湯を使い切ってしまったのでお湯がなくなった。

注意点

普段ならタンク内の湯量と使用する量のバランスが取れていても、年末年始やお盆休みなどで家族が急に増えたりすると一気に湯量が不足してしまいます。故障によるお湯切れの発生には、安全弁の故障や温水器からの水漏れなどの可能性がありますので点検修理が必要です。

電源が入っていない

症状

電源がOFFの状態なので電気温水器が作動を停止しています。

注意点

電源ONで復旧します。

専門業者による修理が必要なケース

まず不具合の症状が発生した際には、上記に述べた一時的な不具合かどうかを疑って確認するようにしてください。そして、その上で下記のような症状がある場合には業者に修理を依頼する必要があります。

貯湯タンクの下がいつも濡れている

考えられる原因

  • 給水配管の腐食による水漏れ
  • タンク自体の腐食による水漏れ

水もお湯も全然出ない

考えられる原因

  • 給水配管の詰まり
  • 電気温水器自体の故障

通常よりも湯切れが早い

考えられる原因

  • 安全弁が故障している
  • ブレーカーが作動した
  • スイッチがOFFになっている

お湯の温度が通常よりも低い

考えられる原因

  • タイムスイッチの故障
  • ブレーカーが作動した
  • 電気系統の故障
  • スイッチがOFFになっている

お湯に異物が混入している

考えられる原因

  • 貯湯タンクが腐食している
  • 配管が腐食している

朝になってもお湯が沸いていない

考えられる原因

  • タイムスイッチの故障
  • 電気温水器自体の故障
  • 電気系統の不具合
  • スイッチがOFFになっている

エラーメッセージが頻繁に出る

考えられる原因

  • 電気温水器本体の故障
  • 電気系統の故障

日立の電気温水器における主なエラーコードとその内容

C05

エラー内容

  • 給湯循環ポンプ空運転

主な要因や処置など

  • エア抜きを実施

C23

エラー内容

  • 浴槽の栓抜け
  • ふろ配管異常

主な要因や処置など

  • 循環ポンプ、断線
  • 水流スイッチ接続不良

Er01

エラー内容

  • タンク下部温度センサー異常

主な要因や処置など

  • 断線、ショート
  • コネクタ接続不良

Er02

エラー内容

  • タンク上部温度センサー異常

主な要因や処置など

  • 温度センサー不良
  • 抵抗値要確認

Er03

エラー内容

  • タンク150L部温度センサー異常

主な要因や処置など

  • 基板不良

Er04

エラー内容

  • 給水異常、無給水検知回路異常

主な要因や処置など

  • 検知回路の接続不良

Er05

エラー内容

  • ふろ湯張り温度センサー異常
  • 給湯温度センサー異常

主な要因や処置など

  • 断線、ショート
  • コネクタ接続不良

Er06

エラー内容

  • 給湯温度センサー異常

主な要因や処置など

  • 基板不良

Er07

エラー内容

  • 高温水遮断装置付アダプタ作動

主な要因や処置など

  • アダプタを水で冷やす

Er08

エラー内容

  • タンク上部センサー100度以上検出

主な要因や処置など

  • 温度センサー、基板不良

Er09

エラー内容

  • 17時間以上通電なし

主な要因や処置など

  • 電源スイッチを入れる

Er10

エラー内容

  • 空焚き

主な要因や処置など

  • タンクを満水にする
  • 温度過昇防止器リセット

Er11

エラー内容

  • 台所リモコン通信異常

主な要因や処置など

  • 断線、コネクタ接続不良
  • 制御基板不良

Er12

エラー内容

  • ふろリモコン通信異常

主な要因や処置など

  • 断線、コネクタ接続不良
  • 制御基板不良

Er13

エラー内容

  • サブリモコン通信異常
  • ふろ側混合水温異常

主な要因や処置など

  • 断線、コネクタ接続不良
  • 制御基板不良
  • 流量・温度センサー異常
  • ふろ混合弁不良

Er14

エラー内容

  • 給湯温度異常

主な要因や処置など

  • 流量/温度センサーの異常

Er15

エラー内容

  • ふろ注湯異常

主な要因や処置など

  • 給水なし、配管詰まり

Er16

エラー内容

  • 注水電磁弁異常

主な要因や処置など

  • 電磁弁、流量センサー
  • 基板不良

Er17

エラー内容

  • 給湯混合弁ロック

主な要因や処置など

  • コネクタ接続不良、断線
  • 混合弁、基板不良

Er18

エラー内容

  • ふろ電磁弁異常(ON故障)

主な要因や処置など

  • 電磁弁、基板不良

Er19

エラー内容

  • 注水電磁弁異常(ON故障)

主な要因や処置など

  • 電磁弁、基板不良

Er21

エラー内容

  • 注水温度センサー異常
  • 湯張り温度センサー異常

主な要因や処置など

  • 温度センサー、基板不良
  • 断線、コネクタ接続不良

Er22

エラー内容

  • 循環ポンプ停止で流量あり

主な要因や処置など

  • 循環電磁弁不良

Er23

エラー内容

  • 水流スイッチ異常

主な要因や処置など

  • アダプタ詰まり、汚れ
  • 浴槽栓抜け

Er24

エラー内容

  • 水位センサー異常

主な要因や処置など

  • 水位センサーに水付着
  • 基板不良

Er25

エラー内容

  • ふろ三方弁異常

主な要因や処置など

  • ふろ三方弁、基板不良

Er26

エラー内容

  • ふろ温度異常

主な要因や処置など

  • 配管詰まり、基板不良

Er27

エラー内容

  • 給水電磁弁ON故障

主な要因や処置など

  • ゴミ噛み、電磁弁不良

Er29

エラー内容

  • 補給水電磁弁異常

主な要因や処置など

  • 配管詰まり、基板不良

Er30

エラー内容

  • 給水圧低下

主な要因や処置など

  • 給水元圧が低い
  • 圧力スイッチ不良

Er34

エラー内容

  • 給水電磁弁OFF故障

主な要因や処置など

  • 給水元圧が低い
  • 電磁弁、基板不良

Er35

エラー内容

  • シスターン水位異常

主な要因や処置など

  • 補給水電磁弁、基板不良
  • 補給水電磁弁詰まり

Er37

エラー内容

  • 給湯循環ポンプOFF故障

主な要因や処置など

  • 給湯循環ポンプ、基板不良

Er38

エラー内容

  • 湯張り混合弁ロック

主な要因や処置など

  • 混合弁、基板不良
  • 電源再投入

Er39

エラー内容

  • リモコンショート

主な要因や処置など

  • リモコン、基板不良、短絡

Er45

エラー内容

  • IO基板~タンク基板通信不良

主な要因や処置など

  • コネクタ接続不良
  • 基板不良

Er50

エラー内容

  • 制御基板故障

主な要因や処置など

  • 基板交換

Er52

エラー内容

  • タンク225L部温度センサー異常

主な要因や処置など

  • タンク225L温度センサー
  • 基板不良

Er56

エラー内容

  • 浴槽温度異常

主な要因や処置など

  • 戻り温度センサー
  • 基板不良

Er57

エラー内容

  • 戻り温度センサー不一致

主な要因や処置など

  • 戻り温度センサー
  • 基板不良

Er59

エラー内容

  • 湯張り警告、浴槽残水あり

主な要因や処置など

  • 浴槽排水

Er60

エラー内容

  • 湯張り警告、浴槽残水なし

主な要因や処置など

  • 浴槽栓抜け、低給水圧

Er61

エラー内容

  • タンク出口温度センサー異常

主な要因や処置など

  • 基板不良

Er62

エラー内容

  • 熱交出口温度センサー異常

主な要因や処置など

  • 基板不良

Er63

エラー内容

  • 水温センサー異常

主な要因や処置など

  • 水温センサー、基板不良

Er64

エラー内容

  • 給湯循環ポンプON故障

主な要因や処置など

  • 循環ポンプ、基板不良

Er67

エラー内容

  • 補給水異常

主な要因や処置など

  • 低給水圧、電磁弁不良

Er68

エラー内容

  • 水温異常

主な要因や処置など

  • 水温センサー、基板異常

Er71

エラー内容

  • 追い焚き混合水異常

主な要因や処置など

  • 追い焚き温度センサー
  • ふろ混合弁、基板不良

Er72

エラー内容

  • 循環調整弁ロック

主な要因や処置など

  • ゴミ噛み、電源再投入

Er73

エラー内容

  • 追い焚き温度センサー異常

主な要因や処置など

  • 温度センサー、基板不良

Er74

エラー内容

  • 上部温度過昇防止器作動

主な要因や処置など

  • 過昇防止器をリセット

Er75

エラー内容

  • 下部温度過昇防止器作動

主な要因や処置など

  • 過昇防止器をリセット

Er76

エラー内容

  • タンク最頂部温度センサー異常

主な要因や処置など

  • 温度センサー、基板不良

Er82

エラー内容

  • ふろ循環ポンプOFF故障

主な要因や処置など

  • 配線断線、コネクタ接続不良、ふろ循環ポンプ不良

Er83

エラー内容

  • ふろ循環ポンプON故障

主な要因や処置など

  • 配線断線、コネクタ接続不良、ふろ循環ポンプ不良

EL

エラー内容

  • 給湯配管に水道水逆流

主な要因や処置など

  • 逆止弁付き混合栓を使用

電気温水器の製品寿命を少しでも長くする為にすべき事柄

一般的に10~15年程度とされている電気温水器の寿命ですが、日頃からの細やかなお手入れや心配りによって製品の持つ能力を最大限に活用することができるのです。定期的な点検やお手入れは面倒に思われるかも知れませんが、決して難しい作業ではありませんので是非とも実行するようにしてください。

具体的なチェック項目は下記の通りです。

1)電気温水器本体から水漏れがないかの目視確認

目視だけですから簡単です。本体が設置されている床面が濡れていないかを確認して、水濡れがなければOKです。特にマンションなどの集合住宅の場合に水漏れが発見されれば階下の部屋へ水が漏れているかも知れませんから大至急業者に修理を依頼してください。

2)漏電ブレーカーの作動確認

これは万一の事態に備えて、ブレーカーが正常に作動するかどうかの確認です。下記の手順に沿ってチェックしてください。

  1. 操作部のフタを開けて電源ランプが点灯している状態でテストボタンを押します。
  2. ブレーカーが「切」になることを確認します。
  3. ブレーカーを「入」にしてからフタを閉じます。

以上で点検は終了です。

3)タンクの掃除

電気温水器は家庭で使用する電気ポットと基本的な仕組みは同じです。使用期間が長くなれば電気ポットと同じようにタンク内部がサビや水垢などで汚れてしまいます。

できれば半年に一度位はタンク内のクリーニングを実施するようにしましょう。作業は極めて簡単です。具体的には下記のような手順で作業するようにしてください。

  1. 本体操作部のフタを開けて漏電ブレーカーを「切」にします。
  2. 止水栓を閉じます。
  3. 逃がし弁のレバーを上げます。
  4. 本体内部の排水栓を開けて2分程度排水します。
  5. 排水栓を閉じて排水栓点検フタも閉じます。
  6. 逃がし弁レバーを下げます。
  7. 止水栓を開放します。
  8. 漏電ブレーカーを「入」にして本体操作部のフタを閉じて完了です。

タンクの掃除ということで誤解されやすいのですが、上記の掃除手順はタンク内部を直接清掃する訳ではありません。タンクの底に溜まって沈殿している不純物などを水圧によって洗い流してしまう作業です。

4)逃がし弁の点検

逃がし弁の役目は万一、圧力が異常に高くなったような場合に安全確保の意味で圧力を逃がして減圧するものです。この逃がし弁が故障していると減圧ができず非常に危険です。逃がし弁の点検手順は下記の通りです。

  1. 本体の上部にある逃がし弁点検フタを開けます。
  2. 次に逃がし弁レバーを上げます。
  3. お湯が排水管から出ることを確認します。
  4. 逃がし弁レバーを下げて排水管からのお湯が停止することを確認します。もしお湯が止まらない場合には、レバーを2~3回上下します。
  5. 逃がし弁の点検フタを閉じて終了です。

*更に水漏れの点検として本体操作部の湯上げランプ(赤)が消灯時に排水管からお湯が出ていないかも確認します。

5)風呂配管の掃除

電気温水器と浴槽は配管で繋がっており、入浴時には配管内部をお湯が環環していますが、使用していない時には不純物などが配管内部に付着して汚れが溜まりやすくなります。

大体の機種には自動洗浄機能が搭載されていますが、その機能がない場合には半年に一度位の頻度でジャバなどの洗浄液を使用して配管汚れを除去してやるようにします。

6)浴槽フィルターのクリーニング

フィルターが目詰まりすると追い焚きができなくなる恐れがあります。週に一度でもブラシで古い歯ブラシなどで浴槽フィルターを掃除します。

7)風呂配管の点検

一般的には風呂配管の接続部には、ゴムやシリコン製のパッキンやシールが使用されています。しかしこれらは消耗部材なので時間の経過と共に劣化して水漏れが発生する場合があります。意識的に水漏れがないかどうかを目視確認するようにします。

入浴剤の使用が電気温水器の寿命に影響する

入浴時にお好みの入浴剤を使用される方も多いかと思いますが、実際のところ入浴剤の使用は控えた方が無難と言えるのです。どういうことでしょうか?入浴剤を含んだお湯が配管内部を通る際に、その含有成分が配管内を傷めてしまう恐れがあるのです。

どうしても入浴剤を使用したい場合は、追い焚きをしないようにしてください。

メーカーの取扱説明書にも詳しく記載されていますが、使用を禁止しているタイプの入浴剤があります。一般的には下記のような入浴剤は要注意です。

  • アルカリ、硫黄、酸、塩分などを含んでいる入浴剤
  • にごりタイプの入浴剤
  • ミルク成分を含むねっとりタイプの入浴剤
  • ゆず、薬草などの固形物を含む入浴剤
  • 炭酸カルシウムを含んでいて、にごり湯になる入浴剤など

また、使用する水の種類にも注意してください。通常の水道水を使用するなら全然問題ありませんが、井戸水や温泉などを常時使用するのであれば製品寿命を縮める恐れがあります。メーカー側も、そのようなケースでは品質保証の範囲外としている場合が多いです。

おわりに

今回は日立の電気温水器に関して、よくある故障内容やエラーコードの内容、製品寿命を延ばすメンテナンスの仕方、入浴剤使用に関しての注意事項などを説明しました。自分たちで手軽にできるメンテナンスを習慣付けることが不具合や故障の頻度を低減して結果的に製品寿命を長くすることに直結します。

是非、面倒がらずに実行するようにしてくださいね。