エコキュート
エコキュートの寿命は10~15年程度。日々の使い方や、設置されている環境により耐久年数は左右されます。エコキュートのパーツ別の寿命や、故障を招く使い方。メーカーマニュアルにも記載されている自分でできるお手入れで寿命を延ばす方法もご紹介!
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一般的にはエコキュートの耐久年数は、10~15年程度と報告されています。
従来から広く使用されているガス給湯器や電気温水器などについては、その平均寿命として約13~14年程度とされています。
但し、エコキュートに関しては本格的に普及し始めたのが2000年代中盤辺りからですから、まだ充分なデータが揃っていません。
人間の寿命と同じで定期メンテナンスの実施の有無やヒートポンプユニットと貯湯タンクの設置場所の環境(直射日光や雨が当たるか?或は屋根で覆われているか?など)によっても機器が受ける負荷は全く変わります。
ちなみにエアコンの室外機のような「ヒートポンプ」の寿命は5~15年とされていて、非常に幅が広いのですが、これも使用頻度や設置場所の環境などにも大きく関係しています。
ひとつの例として、入浴剤が入っている状態で追い焚きしてしまうと当然ながら、その入浴剤を含んだお湯が配管を通過することになります。配管自体は金属ですから熱交換機の中でその入浴剤の成分が付着してしまって、その部分だけが異常に加熱されるのです。
これは「局部沸騰」と呼ばれ給湯器の寿命を縮める大きな要因となってしまいます。
ヒートポンプユニットと一口に言っても、様々な構成部品で成り立っているので各パーツによって寿命はバラバラです。
コンプレッサーは、冷媒温度を制御して電動膨張弁は冷媒を減圧して低温・低圧にする役目を担っています。コンプレッサーの寿命は50,000時間(1年間で4,400時間の稼働と仮定て約11.4年)です。
ヒートポンプの水回路は循環ポンプ・流量センサー・凍結防止切換え弁の3点で構成されています。それぞれの役割としては、循環ポンプは文字通りヒートポンプ内の水の循環を担当します。流量センサーは水の流量を測定します。凍結防止切換え弁は、使用されている部品の凍結を防止する役目を担っています。
循環ポンプの寿命は30,000時間(1年間で4,400時間の稼働と仮定して約6.8年)です。
流量センサーと凍結防止切換え弁の寿命は約7年半程度が大体の目安です。
熱を外部に逃がす為にファンモーターが使用されていますが、このモーターの寿命は30,000時間(1年間で4,400時間の稼働と仮定して約6.8年)です。
モーターの回転数を調整する役目のインバーターと電力調整を受け持つパワーモジュールで構成されています。インバーターの寿命は12年、パワーモジュールは7年半が寿命の一応の目安です。
ヒートポンプユニットと比較して構造的に単純な貯湯タンクの寿命は比較的長いです。
水回路は以下の5点の構成パーツから成り立っています。
給湯ポンプの寿命に関しては15,000時間(1年間で4,400時間の稼働と仮定して約3.4年)その他のパーツについては、7年半程度の寿命とされています。
上記のような不具合が出るようになれば、そろそろ買い替えを考えるべきタイミングかも知れませんね。
エコキュートにとって入浴剤は、その寿命を縮めるリスクとなる場合があります。
どうしても使用したい場合には、メーカーの推奨している入浴剤に限って使用するようにします。他の入浴剤は絶対に使用してはいけません。
温泉水や地下水、井戸水、硬水などはエコキュートと相性が良くありません。そのような場合は地下水や井戸水に対応しているエコキュートを使用すべきですね。
必ず寒冷地では寒冷地仕様のエコキュートを使用し、塩害地ではサビに強い仕様のエコキュートを選択する必要があります。一般仕様のものを使用すると故障の発生が多くなり結果的に寿命が短くなってしまいます。
ヒートポンプ周辺には物を置かないように注意してください。空気の吸い込み口や吹き出し口が塞がれてしまうと正常な運転に支障をきたし故障の原因になりかねません。
有料であってもメーカーに定期点検を依頼することは重要です。プロの手でメンテナンスをしてもらうと安心感が違いますよね? 故障を未然に防げたり、使用法のアドバイスを受けたりも出来ますから非常に有益だと思います。
メーカーの推奨する定期メンテナンスを確実に実施して、その都度エコキュートの状況を正確に把握することが非常に大切です。
機種によっては作業が異なる場合もあるので、まずメーカーのマニュアルを確認した上で行ってください。
水抜きすることで、どんな効果が期待できるのでしょうか?
実はこれによって水道水に含まれている不純物を取り除くことができます。貯湯タンクの底に、これらの不純物が沈殿するとゴミや水垢などが風呂のお湯の中に混入してしまうのです。
頻度としては3カ月に1度の割合で貯湯タンクの水抜きを実施することが望ましいとされています。
では具体的に水抜きはどうすれば良いのでしょうか?
やり方自体は全然難しくありません。極めて簡単な作業ですから是非トライしてみてください。
長期間エコキュートを使用しないような場合には必ず電源を切るようにしましょう。
電源をオフにすることは、エコキュートへの負担の軽減に繋がります。
エコキュートはタンク内のお湯の量が少なくなると自動的にお湯を作るようになっていますから、必要のないお湯を沸かすことになり電気代の無駄にもなります。
また一ヶ月以上の長期に渡って使用しないようなケースでは、貯湯タンク内のお湯を一旦完全に抜き去ってしまいましょう。これは水質変化を未然に防ぐという意味と次に使用する際に清潔で安全な水質のお湯を使えるようにする為でもあります。
貯湯タンクの水抜き同様ヒートポンプ内の水抜き(空気抜きとも呼ばれます)も年2~3回程度行います。まずヒートポンプの水抜き栓3カ所全て開放します。1分以上、水を出してから水抜き栓を閉めて終了です。非常に作業自体は簡単です。
逃し弁もヒートポンプ同様に年2~3回の手入れが望ましいとされています。
まずエコキュート下部の排水口からお湯や水が出ていないことを確認します。その後に逃し弁操作窓を開けて、逃し弁レバーを手前に倒して排水口から水やお湯が出ることをチェックします。確認できたらレバーを元に戻して完了です。尚、配管は非常に高温になっていますから、火傷などしないよう充分に注意して作業するようにしてください。
これは一般的には漏電ブレーカーと呼ばれているものです。安全の為に年に2~3回はメンテナンスして安全に正しく作動することを確認します。
まずエコキュートの貯湯タンク下部の点検口のカバーを開けます。それから漏電ブレーカーのテストボタンを押して電源レバーがちゃんと切れるかを確認します。問題がなければ再度ブレーカーをONに戻して終了です。
上記の手入れ方法は、機種によっては異なる場合があるので最初にメーカーの取扱説明書で確認した上で作業するようにしてくださいね。
このような場合には基本的に修理して継続使用するのか? 或は新規に買い替えを検討するのかの2択となります。もし買い替えるのであれば、エコキュート本体の購入と工事費用を合わせて大体30~45万円程度は掛かるでしょうか。
もし修理される場合でも、有料の延長保証を付けているのであれば修理は無料です。
エコキュート無料保証期間は、メーカーによって多少異なりますが、本体が1~2年で冷媒系統(コンプレッサー、熱交換機、配管など)が3年、貯湯タンク本体が5年というのが一般的です。
但し、購入時にメーカーや販売店が有料オプションとして5~10年間の延長保証つけている場合がありますから、壊れたエコキュートの保証期間が何年だったか確認する必要があります。
不具合が起こった時に買い替えるか、修理した方が良いのかは悩ましい問題だと思います。
その場合には使用年数を目安に考えればどうでしょうか?
もし使用開始してから10年以上経過していれば、修理するよりも買い替えの方が良いと思います。設置してもらった業者に見積もりを依頼して、その修理代金がもし新品のエコキュートを購入して設置する場合のコストと比べて50%以上になるような高額になるのであれば新品への買い替えを検討すべきでしょうね。
エコキュートは、その販売開始からまだ17年程度しか経過していない新しい商品ですから故障等のデータ蓄積なども浅く正確な製品寿命の算出が非常に難しいのも事実だと思います。そんな中で、使用者が出来る最大限にエコキュートの寿命を延ばすポイントを述べてきました。大切なことはメーカーの取扱説明書に書かれている内容をきちんと順守することです。エコキュートに不適切な入浴剤は使用しないとか、定期的なメンテナンスを依頼するとか、エコキュートと相性の悪い水は絶対に使用を避けるなど。すべて取扱説明書の中にあるきわめて基本的な事柄です。
突然、自宅のエコキュートがダウンしてしまって使用できなくなってしまって、最悪のケースで新たに買い替えとなってしまえば、次に気持ち良くお風呂に入れるのは一体何日後になってしまうのでしょうか? 少しでも使用中のエコキュートが順調に稼働してくれるように充分にケアをして長寿をまっとうさせてやりましょう。