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IHヒーター

メーカー別・ビルトイン型IHクッキングヒーターのエラーと対策

ビルトイン型IHクッキングヒーターでよく見られる不具合や故障、対策をメーカー別に解説!パナソニック、三菱、日立それぞれエラーコード別に対応策をお伝えするとともに、IHクッキングヒーターを長持ちさせるコツや買い替えるかどうかの判断基準も解説。

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この記事の目次

一般的にIHクッキングヒーターの製品寿命は10年程度と言われています。当然ながら私たち人間同様に寿命に近づくとあちらこちらにトラブルの発生頻度が多くなってきます。IHクッキングヒーターのトラブルで認識しておくべきことは、発生した不具合が自力で復旧可能なものか、或は専門業者による修理が必要なエラーなのかの見極めです。

今回はビルトイン型IHクッキングヒーター全体で起こりやすい不具合や故障の症状に関してお伝えしますので今後の参考になさってくださいね。

「もしかして故障か?」と思う症状とは?

下記に記した各不具合の症状はメーカーによく問い合わせがある内容です。具体的な症状と対応策を十分に理解した上で慌てずに対処したいものですね。

1)IHヒーターを使用するとブレーカーが落ちてしまう

この症状には2つのケースがあります。IHヒーターを使うとIH専用ブレーカーが落ちる場合と他のブレーカーが落ちる場合です。IHヒーターを使用すると専用ブレーカーが落ちる場合は電気容量が大きく、同時に使用していた他の家電品のスイッチを切ってもまたすぐにブレーカーが落ちてしまうようなケースではIHヒーター自体に不具合がある可能性がありますから修理が必要となるでしょう。

一方で他のブレーカーが落ちてしまうような場合は、ブレーカーの容量をオーバーしたか漏電の恐れがあります。もしIHヒーターと他の家電製品の同時使用をストップしたらブレーカーが落ちないのであれば、これは単に電力の使用オーバーということになります。頻繁にブレーカーが落ちるようであればIHヒーターの総消費電力の設定を少し下げるか、ブレーカーの設定容量を大きくする必要があります。

2)長時間煮込み調理をしていたら途中で電源が切れていた

これは故障ではありません。安全の為に「切り忘れ防止機能」が作動した為です。長時間に渡って煮込み調理をする場合には「切タイマー」を使用するようにしましょう。

3)電源を切っても「高温注意」の表示が消えない

これも故障ではありません。調理の終了後もIHヒーターのトッププレートやオーブンの庫内は、まだ高温ですから誤って触れて火傷などをしないように安全確保の意味でしばらくの間「高温注意」のメッセージは消えないようになっています。

4)焼きムラができてしまう

IHヒーターでは従来のガスコンロと異なり鍋底の金属面自体を発熱させるので、余熱を十分に行わずにいきなり高火力で加熱したりすると焼きムラが生じやすくなります。特に口径が小さい鍋やフライパンを使用すると加熱ムラが発生しやすいのでご注意ください。

5)左側のIHヒーターだけが使用できない

この場合には可能性としてIHヒーター本体内部の制御基板のヒューズが断線しているケースがあります。その場合には制御基板ごと交換しなければいけないので修理依頼が必要です。

6)調理中に「ジー」「キーン」などの異音が聞こえる

これは鍋の形や種類によって振動する為に発生する音で故障ではありません。音を低減させるには火力の大きさを調節したり、鍋の置く位置を変えたり、水の分量や食材の投入量を変えてトライしてみてください。

7)調理が終わって電源を切った後に音がしている

調理は終了しても本体はまだ高温のままですから触れると危険です。本体内部では冷却用のファンが回転しており、その作動音ですから故障ではありません。

8)ラジエントヒーターの動作が安定せず点いたり消えたりしている

心配することはありません。温度調節をしている最中であり故障ではありません。

9)グリルの電源が入らない

日頃からグリル庫内の手入れなどをこまめにしていないと長期間付着していた油の劣化などのよりIHヒーターの電源が入らない場合があります。その場合には空焼きなどで庫内に付着した油分を焼き切るようにしてください。

10)IHヒーターが電源を入れても加熱しない

このケースでは以下の3つの原因が考えられます。

  • チャイルドロックが設定されている場合には解除してください。
  • 液晶表示や火力表示は正常でも加熱しない場合は、店頭表示用のデモンストレーション設定になっているかも知れません。設定を解除してください。
  • アルミ鍋や土鍋、耐熱ガラス鍋などIH対応していない鍋などを使用している可能性があります。鉄製でも底の丸い中華鍋などは使用できません。

ビルトイン型IHクッキングヒーター(パナソニック)の主なエラーと対応策

U04

エラー内容と対応策

フィルターの目詰まりを検知。排気パネルや吸気口カバーを塞いだり、ホコリが溜まっていたりしていれば清掃してください。

U16

エラー内容と対応策

トッププレート操作部の異常を検知。トッププレートの操作部に物や水滴が付着していたり吹きこぼれがあったりすれば取り除いてください。

火力表示が点滅
  • 鍋なし自動OFF:鍋はヒーターの中央に置かれているか?使用中に鍋を外さなかったか?IHに対応していない鍋を使用したか?
  • 小物自動OFF:ナイフやスプーンなどの金属小物をヒーターの上に置いていないか?そのまま放置すると1分後に通電を停止して表示が消えます。

上記の場合は原因が除去されると自動的に再加熱をスタートします。

U13,U14,U71

エラー内容と対応策

空焼き自動OFF:約15分間空焼きしなかったか?鍋の中に調理する食材を入れてから再度ボタン操作してください。

U19

エラー内容と対応策

トッププレート高温自動OFF:トッププレートが高温の時に自動湯沸かしを作動させなかったか?

U33

エラー内容と対応策

揚げ物不適鍋自動OFF:鍋の材質や種類、底の形状などによっては加熱できないものがあります。また800グラムを超える大量の油を入れなかったか?

U34

エラー内容と対応策

揚げ物鍋ずれ自動OFF:鍋がずれていないか?800グラム以上の油を入れていないか?「予熱」の表示がされている時に食材を入れていないか?

*対処できれば再度ボタン操作して予熱開始できます。

U12

エラー内容と対応策

グリル高温自動OFF:調理物から発火してグリル庫内の温度が異常上昇していないか?その際にはまず電源スイッチを切って排気パネルを濡れタオルで塞いでブレーカーを切ってください。火が消えるまで扉は閉めておきます。

U25

エラー内容と対応策

お手入れ異常自動OFF:グリル内に水がこぼれていないか?庫内が冷めてから拭き取りしてください。グリル皿を入れたまま「お手入れ」機能をONにしたか?

H〇〇

エラー内容と対応策

Hの後に2桁の数字表示:故障ですから電源スイッチとブレーカーを切って修理を依頼して下さい。

ビルトイン型IHクッキングヒーター(三菱電機)の主なエラーと対応策

Uから始まるエラーコードは間違った使い方をした時に表示される場合があります。エラーが出ると加熱は止まりますが故障ではありません。

U1

エラー内容と対応策

空焼き検知:鍋を空焼きしたり予熱し過ぎていないか?予熱をする場合は少し火力を弱めて行うようにして本体が必ず冷えてから使用して下さい。

U2

エラー内容と対応策

本体内部温度上昇:本体の内部温度が異常に上昇しています。排気口が塞がれていないことを確認して本体が冷えてから再度使用するようにします。

U4

エラー内容と対応策

  • 油の温度上昇が遅い:この表示は揚げ物ボタンを使用している時に作動します。
  • 揚げ物ボタンで水などを加熱していないか?揚げ物以外の調理はNGです。
  • トッププレートがまだ熱い時に揚げ物調理を開始しなかったか?揚げ物調理は必ずトッププレートが冷めてから開始します。
  • 当社専用の天ぷら鍋を使用していないのでは?必ず当社専用の鍋を使用してください。

U05

エラー内容と対応策

  • 油の温度上昇が早い:200グラム未満の少量の油で調理していないか?油は200グラム以上で調理してください。
  • 高温の油を加熱していないか?必ず常温の油を使用してください。
  • 揚げ物ボタンを使用して炒め物や空焼きをしていないか?揚げ物ボタン使用の時は揚げ物以外の調理をしてはいけません。
  • 鍋の中に調理カスが溜まっていないか?こまめに調理カスは取り除いて調理するようにしてください。

E0~E9、EE

エラー内容と対応策

これらの表示が出た時は故障の可能性があります。本体内部に何らかの異常が発生したか、または安全装置が作動した可能性があります。対処法としては本体の電源スイッチと専用ブレーカーを切って本体が冷えてから再度ブレーカーと電源スイッチを入れてください。表示が消えれば問題なしですから継続して使用できます。

しかし再度同じエラーが表示される場合は使用を中止してブレーカーを切って修理を依頼して下さい。

HL

中央ヒーターロックが設定されているので中央ヒーターが使用できませんが故障ではありません。ヒーターロックを解除してください。

CL

エラー内容と対応策

チャイルドロックが設定されているのでヒーターが使用できませんが故障ではありません。ロックを解除してください。

ビルトイン型IHクッキングヒーター(日立)の主なエラーと対応策

C11,C16,C21,C26,C51

エラー内容と対応策

  • 鍋底が反ったり変形している可能性があります。鍋底を確認して問題がある場合には、その鍋を使用せず他の鍋に変更してください。
  • 空焚きや油が高温になっています。食材を入れてください。
  • 鍋がIHヒーターの中央からずれています。鍋を中央に置き直してください。

C13,C15,C18,C23,C25,C28,C58

エラー内容と対応策

  • 市販の汚れ防止シートを使用していませんか?使用しないでください。
  • 鍋底の直径が12cm未満の鍋を使用していませんか?必ず12cm以上の鍋を使用するようにしてください。
  • 鍋が光センサーの上に置かれていないか、左右のIHヒーターの中央部から大きくずれています。鍋は中央に置いてください。

H15,H25,H55

エラー内容と対応策

  • 排気カバーにホコリがたまっています。取り除いてください。
  • 排気カバーが塞がれています。塞いでいるものを取り除いてください。

C14,C24,H17,H27,H57

エラー内容と対応策

  • 鍋の種類が違っています。IH対応の鍋を使用ください。
  • ステンレスの多層鍋などの加熱しにくい鍋を使用しています。弱めの火力で使用してください。

CF

エラー内容と対応策

  • メニューと使用する付属品が違っています。確認してください。
  • 波皿と平皿を重ねて使用しています。重ねて使ってはいけません。

故障の際のメーカー別連絡先

パナソニックの窓口

  • 電話番号:0120-878-554(携帯電話・PHS可)
  • 受付時間:月~土9:00~19:00 / 日・祝日及び年末年始は9:00~17:30

日立の窓口

  • 電話番号:0120-312-111(携帯電話・PHS可)
  • 受付時間:月~土9:00~17:30 / 日・祝日は9:00~17:00、年末年始は休業

三菱電機の窓口

  • 電話番号:0120-568-634(携帯電話・PHS:0570-01-8634)
  • 受付時間:365日24時間

IHクッキングヒーターを長持ちさせる基本的な手入れのポイントは?

1)日頃から手入れをこまめに行う

使うたびに拭くように習慣付けて吹きこぼれなどを放置しないこと。吹きこぼれは内部の基板にダメージを与える恐れがあります。

2)トッププレートを傷付けないように注意する

ヒーター部には鍋やフライパン以外のものは置かないようにする。万一、トッププレートが傷付くと内部に水が侵入して故障原因になります。

3)グリルの空焼きを実施する

これはグリルにこびり付いた油分を焼き切ってグリルの劣化防止に効果的です。空焼きのやり方は下記の通りです。

  • 受け皿や焼き網などを外して汚れを掃除します。
  • グリルを閉じて「お手入れ」を選択します。
  • 合図があれば空焼きは終了です。

(空焼きの手順は機種によって異なるので取扱説明書を参照ください)

4)必ずIH対応の鍋やフライパンを使用する

IHに対応していない調理器具は絶対に使用してはいけません。IH非対応の調理器具を使用すると故障の原因になる場合があります。

IHクッキングヒーターの買い替えのタイミングは?

IHクッキングヒーターの製品寿命は10年程度とされていますが、使用年数が寿命に近づいてくると不具合の発生も多くなってきます。そこで悩ましいのが修理すべきか思い切って買い替えるべきかでしょう。一応の目安として下記の内容を参考になさってください。

修理した方が良い場合

  • 購入してからまだ5年以下と比較的新しい場合
  • 消耗部品の交換だけで良い場合
  • 一部の機能だけが使えない場合
  • トッププレートが傷付いているだけの場合(使用年数も考慮すべき)

買い替える方が良い場合

  • 購入してから8年以上経過している場合
  • 修理費用の見積もりが3~5万円以上掛かる場合
  • 不具合や故障が頻繁に起こる場合
  • 汚れが落ちにくくなった場合

IHクッキングヒーターの買い替えの判断材料はやはり使用年数でしょう。購入してから8年以上経過しているIHヒーターではメーカーサイドで補修部品がない恐れがあります。また古いIHヒーターを修理してもその後に長く使用できるという保証もありませんから買い替えが無難な選択になるのではないでしょうか。

おわりに

今回はIHクッキングヒーター全般に見られる不具合の症状及び対処法、またパナソニック、日立、三菱電機の各メーカーごとのエラーコードとその内容などに関して解説致しました。平均的な製品寿命以上にIHクッキングヒーターを長持ちさせて、良いパフォーマンスを存分に発揮させる為には、日頃からのお手入れが非常に大切になってきます。

再確認の意味も兼ねて製品の取扱説明書を精読して是非、適切な使用法やお手入れの仕方などを十分に把握するようにしてください。そうすることで万一の時でも慌てることなく対応することができるでしょう。