住宅設備のススメ

IHヒーター

据え置き型IHクッキングヒーターに関する基礎知識を徹底解説!

据え置き型IHクッキングヒーターの導入を検討しているご家庭に向けて、知っておくべき基礎知識を分かりやすく解説!選ぶときの着目点やメリット・デメリット、使用できる鍋とできない鍋などを解説するとともに、おすすめのIHクッキングヒーター5選も紹介

145

最終更新 -

この記事の目次

オール電化住宅の普及に伴って、その主要な家電アイテムとしてIHクッキングヒーターを導入するご家庭も増加していると思います。手軽で安全に調理できて、掃除などの手入れも非常に楽なIHクッキングヒーターは高齢者世帯においても重宝されていることでしょう。

一口にIHクッキングヒーターと言っても、その形状タイプ別に大きく3種類に分類することができます。それらは「卓上型」「据え置き型」と「ビルトイン型」です。

「ビルトイン型」は台所にスッキリと収まっていて外観的にも非常にスタイリッシュですが、設置時に埋め込み工事などが必要になり余分な工事費用が発生してしまいます。その点で、据え置き型のIHクッキングヒーターなら、これまで従来のガスコンロを置いていたスペースにIHヒーター本体を置くだけなので据え付け工事も不要で簡単です。

しかしながら、これまで使用していたガス管から電気に変更する為に電気工事だけは必要になります。今回は特に「据え置き型」のIHクッキングヒーターに関して、その特長やメリット・デメリット、及び各メーカーの売れ行き人気商品などに関してもご紹介させて頂きます。

据え置き型IHクッキングヒーターを選択する際のポイントは何か?

IHクッキングヒーターを選ぶ際には、ご家庭の日々のニーズにピッタリと合致した機種をチョイスすることが大切です。長年に渡って使用する家電製品ですから使い勝手が良く価格的にもリーズナブルな製品を選択して後悔のないようにしたいものですね。

使用可能な鍋も考慮して選ぶようにしましょう

IHクッキングヒーターで使える鍋は種類が限定されています。一般的には鉄鍋やステンレス鍋は使用が可能ですが、土鍋やアルミ鍋、ガラス鍋などは使えません。機種によって鉄とステンレスが使用可能な「鉄・ステンレス加熱タイプ」とアルミや銅製の鍋も使える「オールメタル加熱タイプ」に分けられます。

現在、ご家庭で使用されている鍋が、購入される機種に対応していなければ、対応している鍋に買い替える必要があります。また「オールメタル加熱タイプであっても金属以外の土鍋やガラス鍋は使用できません。また、鉄製であっても底が丸い中華鍋などは形状の問題から、使用することは残念ながらできないのです。

安全機能が多く付いている機種を選びましょう

従来のガスコンロのように点火する必要がないので、据え置き型IHクッキングヒーターの操作は簡単ですが、その反面スイッチの切り忘れによって火力がONになったままによるリスクがあります。その為に、このようなうっかりミスを未然に防ぐような事故防止機能が二重・三重に搭載されているモデルを選べば小さな子供や高齢者がいる家庭にとっては安心できるでしょう。

機種を選択する際には、例えば「空焚き防止機能」や「異常高温防止機能」「自動電源OFF」や「地震感知機能」などが付いている機種を選ぶべきではないでしょうか。

使用後のお手入れや掃除が簡単なものを選びましょう

従来のガスコンロと比べるとIHクッキングヒーターは表面がフラットですから天板の掃除は簡単ですが、グリル内部や通風孔などに溜まるゴミやホコリが厄介です。

特に調理中に油汚れが溜まったり、野菜くずが入り込んだりすると取り除くのも一苦労です。ですから機種選定の時には排気パネルが着脱式になっているものやグリルも取り外せて丸洗いが可能なモデルを選ぶと購入後の使用が非常に楽になります。

調理のバリエーションが多彩な機能を選びましょう

IHクッキングヒーターの性能を最大限に活用できるように多彩な調理機能が付いているモデルを選ぶようにしましょう。

例えば、魚料理を頻繁にするが、焼くと煙が出て困るというような場合には、両面焼きができるグリル機能が搭載されている機種を重宝します。また、細やかな温度調節が楽にできるように数段階の温度調節機能があるモデルを選びましょう。更に自動調理機能まで搭載されていれば言うことなしですね。

据え置き型IHクッキングヒーターのメリット・デメリットとは?

ビルトイン型のIHクッキングヒーターと比較した場合の据え置き型タイプの持つメリットやデメリットは何でしょうか?

据え置き型IHクッキングヒーターのメリットは?

  • 機器の設置に際して大掛かりな工事などは必要なく、従来のガスコンロが設置されていたスペースにIHクッキングヒーターを置き換えるだけです。
  • オール電化住宅ではなくて、IHクッキングヒーターだけを使用したいというニーズに対しても簡単に応えられます。
  • ビルトイン型のIHクッキングヒーターを導入する場合と比べて、初期コストも安く設置が可能です。

据え置き型IHクッキングヒーターのデメリットは?

  • 据え置き型のIHクッキングヒーターを置くガスコンロ台は、通常その幅が大体55~60cm程度が多いです。そのスペースにIHヒーター本体を置くことになるので、周囲の壁との間に少し隙間ができてしまって、そこに調理中のゴミや汚れが付着すると掃除が非常に面倒です。
  • 据え置き型の為、本体がコンパクトな設計になっており、大きな鍋を並べて同時に調理できないケースがあります。
  • ビルトイン型の製品と比べると据え置き型は、どうしてもメーカーの製品ラインナップが少なくなり選択の幅が狭いと言えます。
  • 電源コードが外に露出していたり、周囲の壁との間に隙間があったりで、ビルトイン型の製品と比較すると外観がキッチンにスッキリと一体化しているとは言えません。
  • 設置スペースが広くない為、本体サイズもコンパクトになり2口IHが主流です。
  • ガスから電気に変更となるので200Vへ変更する電気工事が必要です。

据え置き型IHクッキングヒーターの人気機種ベスト5は?

据え置き型のIHクッキングヒーターを購入するに際しては、現在どのメーカーのどのような機種に人気があるのかは非常に気になることですよね?以下のベスト5の機種は、ある大手家電量販店にて売り上げ台数の多いものを並べたランキングです。是非、ご参考になさってください。

ランキング1位:KZKG22D パナソニック

エコナビを搭載しているので、省エネを実践しながら美味しい調理ができます。その他の機能も非常に充実しており、手入れも楽です。

  • 外形寸法:590x521x180mm 重量:18.7kg ヒーター:左右とも3kW
  • 主な機能:両面焼きグリル、光センサー、光るリング、焦げ付きお知らせ音声ガイドなど

ランキング2位:HT330S 日立

IHヒーターもグリルも上面操作で非常に楽な姿勢で調理ができます。更にグリルは煙やニオイを抑制して美味しく焼ける「ケムリレスグリル」を搭載しています。

  • 外形寸法:590x503x180mm 重量:19.0kg ヒーター:左右とも3kW
  • 主な機能:安全機能としてチャイルドロック、空焚き自動OFF、切り忘れ自動OFF、鍋なし自動停止機能、温度過度上昇防止機能、小物検知機能など。他にワンタッチ火加減操作機能を搭載。

ランキング3位:KZKM22D パナソニック

エコナビ機能を搭載しているので意識せずに電気料金の節約が可能です。左右2台のIHヒーターのうち、右側のIHヒーターはオールメタル対応ですから鉄鍋やステンレス鍋以外の銅鍋やアルミ鍋も使用できます。

  • 外形寸法:590x521x180mm 重量:18.7kg ヒーター:左右とも3kW
  • 主な機能:両面焼き自動グリル、光センサー、光るリング、焦げ付きお知らせ、音声ガイドなど。

ランキング4位:KZKB21D パナソニック

毎日の調理が快適な広いトッププレートです。炭火焼ワイドグリル、煙やニオイを大幅にカットできるパラジウム脱煙装置を搭載しています。

  • 外形寸法:590x576x182mm 重量:21.0kg ヒーター:左2.0kW、右3.0kW
  • 主な機能:火加減ワンタッチキー、パッと見プレートダイヤル、火加減クッキリサイン(1色)、自動クリーニング機能付きのパラジウム脱煙機能、グリル水なし両面自動調理、地震感知器、高温注意ランプ、チャイルドロック、オール上面操作、左右IH揚げ物機能など。

ランキング5位:CSG29CS 三菱

こちらも広々としたトッププレートで調理がはかどります。本格派の美味しさの炭火焼ワイドグリル、煙やニオイをカットできるパラジウム脱煙装置が付いています。

  • 外形寸法:590x576x182mm 重量:21.0kg ヒーター:左2.0kW、右3.0kW
  • 主な機能:火加減ワンタッチキー、パラジウム脱煙機能(自動クリーニング機能付き)、グリル水なし両面自動調理、チャイルドロック、高温注意ランプオール上面操作、左右IH揚げ物機能など。

IHクッキングヒーターで使用可能な鍋と使用できない鍋は?

IHクッキングヒーターのビルトイン型、据え置き型及び卓上型などタイプに関わらず使用できる鍋と使用できない鍋がありますから注意が必要です。また鍋の材質自体は大丈夫であっても鍋の形状で使用がNGとなるケースもあります。

ここでは一般的な「鉄・ステンレス加熱」用と「オールメタル加熱」用に分けて使用できる鍋と使用できない鍋に関して説明します。

「鉄・ステンレス加熱」用のIHクッキングヒーターで使用可能な材質の鍋は?

この一般的なIHクッキングヒーターで使用できる鍋の材質には以下のようなものがあります。

鉄・鉄鋳物・鉄ホーローの鍋

これらの材質の鍋は使用できますが、特にホーロー鍋については使用時に注意が必要です。決して空焚きしたり、焦げ付かせたりしてはいけません。鍋底のホーローが溶けて焼け付くとトッププレートの破損原因となってしまいます。

ステンレス鍋

ステンレス鍋には鍋底に磁石が付くものと付かないものがあります。もちろん両者とも使用できるのですが、鍋の厚みが1mmを超えると火力が弱くなってしまうので注意しましょう。

多層鍋

間に鉄を挟んでいるもの(鍋底に磁石が付くもの)は使用可能ですが、間にアルミを挟んでいるもの(鍋底に磁石が付かないもの)は使用できません。

アルミ鍋・銅鍋

これらの材質の鍋はIHクッキングヒーター(鉄・ステンレス加熱)用では使用できません。

ガラス鍋・土鍋などの陶器鍋

これらの材質の鍋もIHクッキングヒーターでは使用することができません。

「オールメタル加熱」用のIHクッキングヒーターで使用可能な材質の鍋は?

前述の「鉄・ステンレス加熱」用のIHクッキングヒーターで使用可能な鍋については、すべて使用できます。それに加えて「オールメタル加熱」用のIHクッキングヒーターでは以下の材質の鍋も使用が可能となります。

多層鍋

間にアルミを挟んでいるもの(鍋底に磁石が付かない)でも加熱することができます。但し、間に挟んでいる材質によって火力が変わります。

アルミ鍋・銅鍋

これらの材質の鍋もオールメタル対応なら使用が可能です。但し、軽い場合には火力が弱くなりますから、中の調理物を含めて約1kg以上で使用することが望ましいです。ある程度の重量でトッププレートのIHヒーターに鍋底を密着させる必要があるということです。

またアルミ製の両手鍋は変形しやすいので炒め物に使用するとか、空焚きをしてはいけません。

ガラス鍋、土鍋など陶器製の鍋

これらの材質の鍋は金属ではないのでIHクッキングヒーターにて使用することはできません。

使用できる鍋の形状は?

基本的に鍋底が平らなものなら使用OKですが、3mm以上の反りがあったり、中華鍋のように底が丸かったり、外に反ったものや脚があるものなどは使用できません。

おわりに

形状的にビルトイン型、据え置き型及び卓上型と3タイプあるIHクッキングヒーターですが、その中でも特に据え置き型を選択される購入者層は、例えば単身世帯や少人数世帯であるとか、ビルトイン型の据え付け工事などが困難な賃貸住宅にお住まいの方とかが比較的多いのかも知れませんね。

或は初期導入コストがビルトイン型と比べて安く、据え付けの工事なども不要でセッティングが手軽に完了するのも魅力かも知れません。

一般的には200Vの電源確保の為に工事が必要となるIHヒーターですが、アイリスオーヤマからは、定格100V仕様の据え置き型IHクッキングヒーターも発売されています。2口タイプのIHヒーターで100V仕様ですから、配線工事不要で購入してすぐに使用できる点が特長です。引越先でも即座に使用できるので転勤族や火を扱うのが危ない高齢者世帯にも人気のようです。

各ご家庭によって、そのライフスタイルや家族構成などは全然違いますから、どの機種がベストとは一概には言えません。それぞれの生活パターンや普段の調理内容なども考慮しながら、あなたにとってベストの選択をしてくださいね!