IHヒーター
IHクッキングヒーターを使用した場合の電気代の目安や、上手に節電するためのコツを解説!大手メーカーの節電機能付きIHクッキングヒーターの紹介とあわせて、節電モードや火力、定格消費電力と消費電力の違いなどの基礎知識についても分かりやすく解説!
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この記事の目次
新築やリフォームを機にオール電化住宅に移り住む方もいらっしゃるでしょう。オール電化にすることで使い慣れたガスコンロからIHクッキングヒーターに切り替えることになりますが、そこで誰しもが最も心配するのが月々の光熱費が一体どうなるかではないでしょうか?
従来のガスコンロ使用の時と比べて大幅に高くなっては困るとか、具体的にどの程度のコストになるのかなどオール電化の場合と電気・ガス併用の場合とに分けて一般的な光熱費をシミュレーションしてみたいと思います。
またIHクッキングヒーターを使う場合の電気代の具体的な節約方法なども併せてお伝え致しますので是非とも今後の参考になさってくださいね。
分かりやすくする為に電気もガスも1kWhあたりのコストを比較してみたいと思います。地域は東京都をモデルにしました。東京都の場合、プロパンガスに関しては業者間で競合が激しく、価格も業者によってバラバラですが平均的に見て全国的に最安水準にあるとされていますので、日本全体の平均よりも安くなっている可能性があります。
東京電力エナジーパートナー社の料金プランの中で「スマートライフS」を使用。「スマートライフS」:アンペアブレーカー(電流制限器)または電流を制限する計量器による契約(10A~60A)尚、「スマートライフプラン」に関しては、現在新規加入の受付は停止中とのことなので、「スマートライフS」プランにて算定しました。
東京電力の「従量電灯B」を適用して電気料金を見てみます。以下は電気とガス各々1kWhの価格を比較したものです。
(出典:一般財団法人・日本エネルギー経済研究所 2019年6月)
*都市ガス12.8kWh/㎥、プロパンガス27.9kWh/㎥
*上記の計算基準としては、プロパンガスの発熱量を24,000kcal/㎥、1kWh=860kcal として計算しています。
*都市ガスの価格に関しては、1カ月の使用量を20㎥~80㎥までとして、東京ガスの東京エリア等の一般契約料金(基準単位料金)より算出しています。
※標準的な4名家族世帯にて、朝・昼・夕食時に標準的なメニューでIHクッキングヒーターを使用した場合の1ヵ月の電気代は約1,020円(税込)です。(JEMA・IH調理器技術委員会調べ)電気目安料金は、全国家庭電気製品公正取引協議会「電力料金目安単価」から27円/kWh(税込)で算出。(2014年4月現在)
200VタイプのIHクッキングヒーターであれば、従来のガスコンロにおけるハイカロリーバーナーに相当する2kWの火力が見込めます。また更に高出力の機種であれば3kW程度のハイパワーを誇るモデルも出ています。
ちなみに3kWの火力がどの位のパワーかと言えば、1リットルの水が約2分で沸騰する程の高出力ですから強火が必要な中華などの炒め物も極めて短時間で仕上げることができるのです。一般的なIHクッキングヒーターに関するイメージよりも実際にはずっと高火力と言えるでしょう。
IHクッキングヒーターの定格消費電力は最大で5.8kWとなっています。しかしながら実際には最大電力で使用されることはほとんどないと言えます。火力やヒーター数によって違いますが、例えば弱火~中火で煮込み調理をするケースでの消費電力は500W前後になります。
1kWh(1000w)の家電製品を1時間使用したときの消費電力量です。kWhの読み方は、「キロワットアワー」と読みます。例として、1000wの電子レンジを1時間使用した時は:1kW×1h=1kWh
いわゆる消費電力というのは文字通り電化製品を使用する際に消費する電力量のことです。これに対して定格消費電力とは、すべての機能を最大限に使用した場合に消費する電力量を意味します。
ご存知のようにIHクッキングヒーターでは、従来のガスコンロと異なり炎が出ません。従って、直接炎を使用したような調理法が利用できないのです。例えば海苔やスルメを火で炙るようなことは炎が出ないとまったく不可能ということですね。
従来のガスコンロ利用の場合には、炎の熱によって鍋底だけではなく鍋全体に熱が廻りますが、IHクッキングヒーターの場合には加熱されるのは天板と密着している鍋底のみですから、特に炒め物などを調理したりする際には鍋の中の調理物をしっかりと攪拌しないと全体が均一に熱が行き渡りにくいという難点があります。
また鍋を煽ったり鍋振りしたりすることもできません。加えて鍋底の形状から中華鍋を使用した調理も残念ながらできないのです。
IHクッキングヒーターには便利機能のひとつとして電気代を節約できる「節電モード」がありますが、具体的にはどのような機能なのでしょうか?パナソニックのホームページでは次のように説明されています。通常IHクッキングヒーターでは「5800W/4800W/4000W」の3段階で切り替えできますが、節電モード(4800W/4000W)にすると「総消費電力」を抑えて電力を余分に使用しないように自動的に調整します。
では具体的には、どのようにして火力を制限するのでしょうか?
では私たちが実際にIHクッキングヒーターを使用する際にできる節電対策としては、どんなものがあるのでしょうか?
ビルトイン型のIHクッキングヒーターも各メーカーから多種多様な機種が発売されています。機種によっては調理の終了時に電源をOFFにすると使用した大まかな電気料金が表示される機能や消費電力を切り替える機能が付いているものもあります。
毎回の調理に大体どの程度の電気料金が掛かるのかを把握することは大切で節電に繋がる意識改革にもなるでしょう。
基本的にはIH対応の鍋を使用することになるのですが、機種によっては全ての鍋が使用可能なオールメタル対応のモデルもあります。しかしその場合でも注意すべきは、通常の鉄鍋やステンレス鍋と比べて他のアルミ鍋や銅鍋などを使用すると熱伝導率の関係から火力が弱くなってしまって結果的に加熱時間が長くなってしまいます。
結局は余分に電力を消費することになり電気代が余分に掛かるという結果になってしまいますよ。
現在、既にIHクッキングヒーターを導入して使用中の場合、現状以上に電気料金を節約しようと思えば、やはり契約中の料金プランを再度チェックし、電気料金の安い時間帯にIHクッキングヒーターでの調理を極力集中して電気料金の高い時間帯での利用を少しでも控えるように習慣化していくことが重要です。
また自分たちの月々の電気料金やよく使う時間帯などを把握するようにして、より自分たちの生活パターンに合致した有利な電気料金プランがあれば変更することも効果的です。
一般的にIHクッキングヒーターにおける節電モードというのは「総消費電力」(機種の各ヒーターが同時に消費する電力の合計)を節電ボタンで切り替えて電力を使い過ぎないように自動的に調整する機能のことです。
総消費電力の合計を5.8kW(向上出荷時)から、4.8kW及び4.0kWの2段階に切り替えることができるので、各家庭の最大電力消費を抑えるのに役立って結果的に電気代の節減に繋がる訳ですね。
電気やガスの環境への影響度合いを見るバロメーターとしてはCO2排出量を使用するのが一般的でしょう。家庭で利用する電気・都市ガス・プロパンガスの1MJ(メガジュール)あたりの二酸化炭素排出量は以下の通りです。
エネルギーや熱量を表す単位であり、MJ(メガジュール)は100万ジュールのこと。
上記の結果から都市ガスが最もエコで、プロパンガス、電気の順になります。電気の二酸化炭素排出量に幅があるのは電力会社や時世によって変動する為です。例えば原子力発電所が稼動していた年の二酸化炭素排出量は0.08kg/MJであったものが、原発停止後には燃料に石炭を使用する火力発電の稼働が増えた為に0.17kg/MJにまで急増してしまいました。
もちろん、自宅に太陽光発電システムを導入して直接利用しているようなケースでは二酸化炭素排出量はゼロということになりますね。
今回はIHクッキングヒーターの電気代ということで、オール電化住宅における電気代と従来の電気・ガス併用の場合の光熱費を比較してみました。コストパフォーマンスに最も優れているのは都市ガスなのですが、最近では非常にメリハリの効いたオール電化住宅用に有利な電気料金プランも出ていますから、自分たちのライフスタイルにどれだけ合致したプランを見つけるかがとても重要になってきます。
また都市ガスが価格的に安いといっても電気と併用している訳なので月々ふたつの基本料金が掛かってくることもデメリットとし認識しておく必要があるでしょう。
オール電化住宅の場合、基本的に提供される電気料金プランは日中の電力がとても割高に設定されており、使用しにくいのですがオール電化と非常に相性の良い太陽光発電システムを導入すれば日中の電力を十分に賄えます。
更に蓄電池を配備すると昼間に蓄電した電力を夜間にも使用することが可能になって実質的に理想的なゼロエネルギー住宅に近づけることもできるでしょう。