エコキュート
エコキュートを導入したあとに発生する水質問題や、それにまつわるさまざまな疑問とトラブルの原因および対処法を総まとめ!飲んでも問題ないのか、レジオネラ菌の繁殖は大丈夫なのか、配管洗浄はどの業者に頼むとよいのかなど困ったときに役立つ情報が満載。
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この記事の目次
エコキュートを導入したもののお湯の色自体が青いとか黒いとかで水質を心配したり、また臭い異臭がしたりと水質の安全性を懸念する場合もあるのではないでしょうか。今回はそのような状況の発生原因と解決策などをお伝えしたいと思います。また昨今、レジオネラ菌による死亡事故なども起きている温泉施設等もあり、エコキュートは果たして大丈夫なのか?と不安に思いながら利用されている方もいらっしゃると思いますので、その点も含めてお話させて頂きます。
特にエコキュートを使い始めて間もない頃に浴槽の水が青く見えたり、浴槽の壁やタオルが青くなるような場合がありますが、結論から言ってこれは人体には無害ですからまったく心配いりません。これらの原因は水に極めて微量含まれている銅イオンと石鹸などに含まれている脂肪酸が反応して起こる現象です。大体1カ月程度経過したら自然になくなります。
お湯張りの際に黒いススのような汚れがお湯の表面に浮かぶような場合は、エコキュート内で使用されているゴムパッキンの劣化によるゴムの欠片です。これはゴムパッキンの交換で簡単に解決しますから業者に状況を説明してゴムパッキンの交換を依頼してください。
一日が終わって気分良くお風呂に入ろうとした時にお風呂のお湯が臭かったりしたらガッカリですよね?一体この臭いニオイは何でしょうか?どこから発生しているのでしょう?
状況によっていくつかの可能性が考えられます。貯湯タンクユニットの配管パイプがもしも生活排水用のドレインパイプに連結されていると悪臭が貯湯タンクに逆流してお湯自体にも悪臭が移ってしまうケースがあります。もし、そのような場合には施工業者に連絡して詳しく原因を究明して修理しなければ解決できません。
エコキュートの設置直後などは配管のつなぎ目などに使用されている接着剤独特の揮発性の臭いがお湯に移ってしまうことがありますが、もしもこれが原因なら通常は一カ月程度で収まります。
引っ越しした中古住宅で既にエコキュートが設置済みになっているようなケースですが、可能性として考えられることは、貯湯タンクの中に残っていた古い水が腐敗しているような場合です。このような場合には残っている古い水を全部排水して新しい水に入れ替えることで通常は解決します。
もともと井戸水などは、それに含まれているカルシウムなどが配管に詰まる恐れがあり、故障の原因にもなることからエコキュートでは使用不可とされてきましたが、日立、ダイキン、パナソニックなどでは事前に井戸水の水質検査を実施して基準に合えば使用可能とする井戸水仕様のエコキュートを販売しています。但し配管等は特別仕様となる為に一般的な機種と比べるとどうしても5~10万円程度は割高になってしまうようです。
ほとんど毎日使用するお風呂は当然ながら汚れが蓄積しますね。特にお湯を循環させる追い焚きは雑菌の温床を作るようなものです。通常、健康な人なら問題がなくても抵抗力が弱い老人や幼児は細菌の感染被害を受けやすくなります。レジオネラ菌だけでなく、大腸菌や黄色ブドウ球菌なども発生するのでそれらの感染にも要注意ですね。
このようなリスクを除外する為には、追い焚き配管洗浄の定期的な実施が何よりも効果的ですから、是非とも第一優先事項として習慣化して頂きたいと思います。
定期的にこまめに配管洗浄しないと配管内部に汚れが蓄積されて当然のこととして水質悪化に繋がります。配管内部の汚れの原因は皮脂や湯あか、更には入浴剤の成分などですが、洗浄の手入れを怠ると雑菌が発生して日々増殖していきます。配管内部の清潔を維持する為には1カ月に一度の頻度で洗浄することが望ましいとされています。
エコキュートにはすべて洗浄ボタンが付いています。浴槽のお湯を排出する際に洗浄ボタンを押せば自動的に配管洗浄してくれます。同時に風呂釜のカバーを取り外して内側の掃除を行えば更に効果的です。また長期間に渡って洗浄しなかった為に、汚れがひどいと予想されるようなケースではジャバのような洗浄剤を使用すれば良いでしょう。
但し実施前には念の為、必ずメーカーの取扱説明書などで推奨されている洗浄剤を確認して安全なものを使用するようにしてくださいね。
このジャバを使った洗浄プロセスの大掃除は手間も掛かりますし水も大量に使用するので、半年に一度程度行えば充分だと思います。もしこの大掃除でも汚れが落ち切らない程にひどい場合には、追い焚き配管洗浄の専門業者に依頼してください。
一応の目安として作業時間は2~4時間程度で料金は1.5~2万円程です。単にきれいにするだけでなく本格的な除菌も期待できますから価格に見合った価値はあるのではないでしょうか?もし必要な場合には下記の専門業者のホームページを覗いてみることをお勧めします。
エコキュートの貯湯タンクユニット内部には水に含まれるカルシウムなどの成分が沈殿物として溜まっています。もちろん、もともと水に含まれていた成分ですから基本的に人体には無害です。これらも6カ月に一度、完全に水抜きすれば除去できます。確かにタンク内の水を捨て去るのは勿体ないような気もしますが、これも清潔・安全を確保する為の必要経費と割り切る必要がありますね。是非定期的に行うようにしてください。
まったくエコキュートの清掃や手入れをしないということは、分かり易く言えば一度も電気ポットの内部を洗わずに何年も使い続けるようなものです。その汚れた電気ポットで入れたコーヒーを飲むことに抵抗ありませんか?
基本的にメーカー側は、そのままの飲水を推奨していません。エコキュートの貯湯タンクユニット内に貯蔵されているお湯は通常80度以上で保温されている場合が多いのですが、その間に水道水に含まれている消毒用のカルキ成分は抜けてしまっています。その意味では水道法に定められた飲料水としての水質基準を満たしておらず、もし飲む場合には念のため煮沸処理してから飲むようにしてくださいね。
但し、唯一の例外が日立の販売している「水道直圧タイプ」のエコキュートです。この「水道直圧タイプ」というのは他のエコキュートのように貯湯タンクユニットに貯めたお湯を給湯するのではなく、水道水を瞬間的に熱交換器で沸かして給湯しているからです。しかし対象はシャワーと台所向けのみに、この「水道直圧タイプ」の給湯は限られています。
お風呂の浴槽に向けての給湯は通常のエコキュート同様に貯湯タンクのお湯が利用されているため、そのままでは飲むことはできません。飲む場合には必ず一旦沸騰させてから飲むようにしてください。
循環式の浴槽や温泉施設などで死亡事故なども発生している恐ろしいレジオネラ菌ですが、エコキュートでは発生する心配はないのでしょうか?これは非常に気になるところですよね?一般的にレジオネラ菌などの雑菌が生息・繁殖できる温度は50度程度までとされています。
ちなみにエコキュートの貯湯タンクユニット内のお湯に関しては約65度~90度の範囲で自動的に維持されていますからレジオネラ菌の繁殖に関しては死滅してしまうので基本的に問題ありません。温度帯に幅があるのは、追い焚き時など湯温が上がるプロセスがあるからです。
但し、エコキュートの貯湯タンク内の温度は、特に寒さの厳しい冬場の場合は外気温が低いのでどうしても貯湯タンクユニット自体の放熱が大きくなってしまって内部の温度が下がる可能性があります。冬場に関してはその都度タンクの湯温に注意を払って、常に60度オーバーをキープしていることを確認してください。もし下回りそうなら設定温度の調整をした方が良いでしょう。
また、例えば1カ月など長期に渡って不在になるような場合には、タンク内のお湯の水質劣化などを未然に防ぐという意味で貯湯タンク内のお湯を全て排水して空っぽにしておいた方が無難ですね。次回に使用する時に新たに水を注入するほうが新鮮な水ということで水質の点からも安心だと思います。
居住地区において水道管工事等で断水の予告が来る場合があると思います。そして断水が復旧してもしばらくは濁り水が出てくる状態になりますが、このような場合にエコキュートをそのままにしておくと濁り水が流入してフィルターが目詰まりを起こしたりお湯が濁ったりする恐れがあります。そのような事態を未然に防ぐ為に、断水前にエコキュートの「給水配管専用止水栓」を閉じるようにしてください。
通常、この止水栓は貯湯タンクユニットの脚部カバー内部の中央下部にありますからチェックしてみてください。もし分かりにくい場合はメーカーの取扱説明書を参照して頂ければと良いと思います。地震等の自然災害などで断水になった時も同様の処置をするようにしてください。
ここまでエコキュートに関連した水質の問題と解決策に関して述べてきましたが、基本的に使用者が行うべき内容は定期的な追い焚き配管洗浄の実施と入浴剤を使用するならメーカー推奨のものに限定して使うことなどですね。またレジオネラ菌など雑菌の繁殖に関する懸念に関しては、貯湯ユニット内のお湯は雑菌が生息できないような高温で貯湯されているため安心であることがご理解頂けたかと思います。今後も定期的な配管洗浄を実施して快適なエコキュートライフをお楽しみください!