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エコキュート

東芝製エコキュートの故障とエラーメッセージの原因・対策を解説

東芝製のエコキュートでよくある故障やエラーメッセージの意味・原因・対策を徹底解説!エコキュートの寿命を縮めてしまう原因や少しでも長く使うためのコツ、各エラーメッセージが意味するものと対策を解説するとともに、修理やパーツ交換費用の目安も掲載!

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この記事の目次

エコキュートはオール電化には欠かせない製品で、自然環境にも優しく月々の電気料金を大幅に節約することができる非常に優秀な省エネ製品です。そんなエコキュートは非常に精密な機械ですが、勿論、場合によっては不具合を起こすこともある訳ですね。そんな場合の対応はどうすれば良いのでしょうか?

一般的にエコキュートの製品寿命は10~15年程度とされていますが、これはあく迄も平均的な参考値なので、これよりも短命な場合もあれば逆にずっと長寿になることもあります。私たちの日頃の使用方法によっては、エコキュートの寿命を短くすることも長くすることもできるということを理解して頂いて、正しい取り扱いをすることで一年でも長くご自宅のエコキュートを使用して頂きたいと思います。

エコキュートの寿命が短くなる3つの要因

ご自宅のエコキュートが短命に終わらないように是非、日頃から注意して頂きたい事柄は次の3つです。当てはまる項目はありませんか?

1)水質

上水道を使用している場合は特に問題ないと思いますが、これが井戸水や温泉水などを利用している場合には、その含有成分の影響などから寿命が短くなる恐れがあります。また最初から井戸水対応などになっていない一般製品を使用していて故障しても免責としてメーカー保証が受けられないケースもありますから十分に注意すべきです。

2)エコキュート設置場所の環境

室外機のヒートポンプや貯湯タンクの上に屋根などがなく、終日直射日光や雨が当たるような苛酷な状況や湿気やホコリの多い環境もエコキュートの設置場所としては余り望ましくありません。また故障の発生を最低限に抑える為に室外機の周辺には物を置いたりせず、常に良好な通気性を確保してやる必要があります。

3)入浴剤

メーカーによって推奨している入浴剤は異なります。推奨されている入浴剤はメーカーがテストを重ねて問題なしと判断されたものですから、それらの入浴剤を必ず使用するようにして、それ以外のものは絶対に使用してはいけません。目詰まりなどを起こして故障の大きな要因になる場合もありますから順守すべきです。

エコキュートの寿命を少しでも延ばす為に

逆にエコキュートの寿命を少しでも延ばすコツは、日頃のこまめなセルフ・メンテナンスを着実に実行することです。詰まりを除去するフィルター掃除や年に数回の貯水タンク、ヒートポンプの水抜きなども非常に大切な作業です。

必要な手入れの内容に関してはすべて取扱説明書に細かく記載されていますから、よく読んで面倒がらずに実行するようにしてください。長い目で見れば結果的にこれが自宅のエコキュートを健康で長持ちさせる秘訣と言えます。

エコキュートのエラーをリセットする方法

エコキュートは何らかの不具合があると、自己診断してその状況をエラーメッセージとしてリモコン上で伝えてくれます。数多くのエラーコードは不具合の内容の詳細を表しているので都度、取扱説明書にて内容の把握に努めるようにしましょう。そして最初にエラーのリセットを行ってください。場合によってはこれだけでエラーが解除されて復旧する場合もあるのです。操作は以下の通り非常に簡単ですから、エラーが出たら最初に行ってください。

  1. 貯湯タンクの正面か側面に漏電遮断機が付いています。
  2. そのカバーを開けると漏電遮断スイッチとテストボタンがあります。
  3. テストボタンを押すと漏電遮断機が「OFF」になります。
  4. 再度、漏電遮断機を「ON」にしてください。
  5. 場合によっては、これで復旧します。

各エラーメッセージとその内容及び対処方法

E:1~E:6

  • 内容:残湯センサーに異常が見られます。
  • 処置:ハーネスの断線、短絡、腐食の確認。センサー不具合や配管詰まりのチェック、修理

E:9

  • 内容:リモコンの通信不良
  • 処置:リモコン回路の不具合、ケーブルの半断線や短絡の確認、修理

E:10

  • 内容:リモコンの誤操作(シリーズ間違い)
  • 処置:正しいリモコンに取り換える

E:11

  • 内容:ヒートポンプユニット循環配管の逆接続
  • 処置:配管を正しく接続し直して本体をリセットする

E:14

  • 内容:室外機とPC板設定の組み合わせが違う。
  • 処置:正しい組み合わせのヒートポンプユニットに交換する

E:18

  • 内容:貯湯タンク~ヒートポンプ間の通信不良
  • 処置:Fケーブルの差込み、接続を確認。SL端子、PC板の通信部が水濡れ、腐食の有無チェック。アース工事状況の確認、修理

E:28

  • 内容:お湯張り時に低温異常が生じています。
  • 処置:低温感知サーミスタの断線か短絡の確認、修理

E:29

  • 内容:お湯張り時に高温異常が生じています。
  • 処置:高温感知サーミスタの断線か短絡の確認、修理

E:HL

  • 内容:貯湯タンクの水位に異常があります。
  • 処置:制御基板の不良か水位センサーの水濡れ確認、修理

E:HC

  • 内容:貯湯タンク内の温度に異常が見られます。
  • 処置:温度センサーの異常、制御基板の不良確認、交換

H:0

  • 内容:給水停止弁または、ふろ電動二方弁に異常があります。
  • 処置:ハーネスの断線や腐食をチェック。エラー解除後も再発する場合は部品の交換

H:1

  • 内容:ふろ流量センサーに異常があります。
  • 処置:流量センサーの故障、交換。電磁弁の故障、交換

H:2

  • 内容:水位センサーに異常があります。
  • 処置:ハーネスやPC板の腐食、断線の確認。ふろ配管を完全に閉止すると空気の膨張圧で発生する場合があるが、いずれも問題がないようなら水位センサーの故障の為、交換

H:3

  • 内容:電磁弁に異常があります。
  • 処置:流量センサーの不具合、故障か電磁弁の不良、点検・交換

H:4

  • 内容:ふろ戻りセンサーに異常があります。
  • 処置:ハーネスの断線か短絡の確認、修理

H:5

  • 内容:給湯温度センサーに異常があります。
  • 処置:センサーのハーネス断線、短絡、腐食など確認、修理、交換

H:6

  • 内容:ふろ電動ミキシングバルブに異常があります。
  • 処置:ふろ温度センサーの不具合を確認、修理

H:7

  • 内容:給湯電動ミキシングバルブに異常があります。
  • 処置:給湯温度センサーの不具合を確認、修理

H:9

  • 内容:外気温度センサーに異常があります。
  • 処置:ハーネスの断線、短絡、腐食の確認、修理

H:10

  • 内容:ふろ往きセンサーに異常があります。
  • 処置:ハーネスの断線、短絡、腐食の確認、修理

H:11

  • 内容:フロースイッチに異常があります。
  • 処置:フロースイッチの不具合、故障、修理、交換

H:12

  • 内容:給水センサーに異常があります。
  • 処置:ハーネスの断線、短絡、腐食などの確認、修理

H:14

  • 内容:ふろポンプに異常があります。
  • 処置:ハーネスの断線、PC板状のヒューズ切れの確認、修理

H:16

  • 内容:ふろ給湯センサーに異常があります。
  • 処置:ハーネスの断線、短絡、腐食などの確認、修理

H:18

  • 内容:追い焚きポンプに異常があります。
  • 処置:ハーネスの断線、PC板状のヒューズ切れの確認、修理

H:19

  • 内容:沸き上げポンプに異常があります。
  • 処置:ハーネスの断線、PC板状のヒューズ切れの確認、修理

HU:2

  • 内容:コンプ電流検知回路に異常があります。
  • 処置:電源をリセットしても再発する場合は制御基板を交換

HU:3

  • 内容:ヒートポンプ電流検出回路に異常があります。
  • 処置:電源をリセットしても再発する場合は制御基板を交換

HU:6

  • 内容:DCファンモーターに異常があります。
  • 処置:稼働時に実際にファンが回転しているか確認、回転を妨げる異物がないかも確認します。

HU:8

  • 内容:コンプ系に異常があります。
  • 処置:エア噛みや電圧異常、循環ポンプの異物等確認して問題なければ、制御基板の交換

HU:12

  • 内容:配管凍結の検知異常
  • 処置:別売りの凍結防止ヒーターが使用されているか確認、修理

HU:30

  • 内容:起動時高圧異常
  • 処置:沸き上げ水路の流れを妨げるものがないか確認。(バルブの半開、配管に逆止弁を使用、沸き上げ循環ポンプが故障しているなど)

HU:31

  • 内容:安定時高圧異常
  • 処置:ヒートポンプ往き戻り配管のエア噛み、沸き上げポンプの動作確認、修理

HU:34

  • 内容:ケースセンサー異常
  • 処置:ケースセンサー、制御基板の確認、修理

HU-b

  • 内容:コンプブレイクダウン
  • 処置:エア噛みや循環ポンプの異物確認で問題なければ制御基板を交換

HU-c

  • 内容:Twinセンサー異常
  • 処置:センサーコネクタの挿入状態や取り付け位置に問題なければセンサー交換

HU:E9

  • 内容:除霜凍結異常
  • 処置:別売りの凍結防止ヒーターが使用されていないか確認、修理

HU:F

  • 内容:PC板間の通信異常
  • 処置:貯湯タンクユニットのFケーブルがSLコネクタに確実に挿入されているかを確認。

HU:FA

  • 内容:Two検出温度異常
  • 処置:出湯センサーが異常な高温を検出、確認、修理

HU:Fb

  • 内容:Twinセンサー、Twoセンサーの外れ
  • 処置:センサー異常がなければ、制御基板の交換

エコキュートに掛かる修理費用の大体の目安とは?

長年エコキュートを使用していれば、ある日突然、不具合が発生して修理が必要になることも別に珍しいことではありません。故障の内容によって必要となる修理金額は変わりますが、箇所別に大まかな目安としては以下の通りです。

配管の交換が必要な場合

経年劣化や凍結、水漏れなどでパイプの破損や劣化したパッキン交換などが必要になるケースでの修理代金は大体1万円程度です。

ヒートポンプユニットの部品の交換が必要な場合

エコキュートの心臓部とも言えるのがヒートポンプユニットです。特に電気系統の配線や部品が集中しており、エコキュートの中でも比較的故障する頻度の高い箇所です。どの部品交換が必要かによっても修理代金は大きく変わりますが高い部品の場合には15万円程度掛かる可能性もあります。

貯湯タンクユニットの交換が必要な場合

これはお湯を貯めておくタンク管体ですから、通常は余り故障が多い箇所ではありません。但し、地震や台風などの自然災害などで被害を受けて故障してしまったような場合には、交換費用として30万円近く掛かるかも知れません。金額によっては新規に買い換えを検討した方がお得なケースもあるでしょう。最新機種は省エネ性能もより高く、節電能力も優れているので長期的に見てもランニングコストが安く抑えられますね。

具体的な各パーツの交換に掛かる修理/交換料金はどの位か?

機種や修理箇所によって部品料金や修理に必要な時間なども当然変わってきますから一概には言えませんが、下記の修理費用を参考にしてください。

  • Oリングやパッキンからの水漏れ修理:7,000円~
  • 水量サーボの交換:15,000円~
  • サーミスタの交換:7,000円~
  • 接続口の交換:8,000円~
  • イグナイタの交換:12,000円~
  • 電磁比例弁交換:15,000円~
  • 水位センサーの交換:15,000円~
  • リモコンの取替:18,000円~
  • 風呂循環ポンプの交換:18,000円~
  • 電袋ユニットの交換:24,000円~

おわりに

一般的にどのメーカーのエコキュートも通常は10~15年程度の期間は問題なく稼働するとされています。但し、その為には各家庭でのセルフ・メンテナンスの有無が大きく影響するのです。各メーカーの取扱説明書に詳しく記載されている内容を面倒くさがらずに、きちんと実行することがエコキュートを少しでも長持ちさせる秘訣と言うことができるでしょう。

具体的に実施する内容としては、そんなに難しいことではありません。大まかには下記の3点を心掛ければ良いと思います。

  1. 浴そうのフィルターやストレーナのこまめな掃除。詰まりや汚れなどをブラシを使って除去してやります。
  2. 配管洗浄の実施。自動洗浄機能が付いていますから、忘れずにお風呂の最後に作動させるだけです。
  3. 旅行などで家を空ける機会を利用して、普段はなかなか実行できない貯湯タンクの完全な水抜きをしてやります。

以上のセルフ・メンテナンスを着実に行うことで不具合の発生頻度を低減できます。と同時に常にエコキュートを良いコンディションの状態にキープすることが可能になるのです。長い目で見れば、修理費用の大幅な節約になることは間違いありませんね。是非、定期的に手入れをするようにしてください。